産業連関表
産業連関表の仮設例
✱ 最終生産物とは、消費目的で買う標品です。其れを原材料として使って生産したりはしません。一方、「中間生産物」は「それょ使って中間生産物を造る」という感じで、ある種の原料と成るものである。パンと小麦粉、小麦の関係でいえば。小麦と小麦粉は、「パン(最終生産物)」を造る為の「原料」だから、「中間生産物」と成ります。でも、「俺は小麦粉だって食べるぜ」と言って、小麦粉をパクパク食べたとしたら、此れは「最終生産物」と成ります。要は其れを使って何か別のものを造るか(⇒中間生産物)、造ら無いか(⇒最終生産物)によって変わる。
「生産」=「支出(消費)」=「所得」☜「三当価の原則」
100億円分の商品を生産⇒必ず、100億円分消費⇒売った人には、必ず100億円の所得がある。👈最終生産物の流れだけ、中間生産物の流れの説明無し。
「産業連関表」: 「最終生産物の流れだけで無く、中間生産物も含んだ生産物の流れを全体的に分析するためのもの」
上記の「産業連関表」の見方の説明 :
① 縦方向に見ると、「何れだけ中間生産物を投入ししたか」、詰まり[何処からどの位買ったか(費用構成)]が分かる。
産業1でいうと、
産業1は、国内生産額は合計で「17」だが、其の生産の為に、
産業1で造ったものを「2」使って、(産業1の中間生産物を2)
産業2で造ったものを「3」使って、(産業2の中間生産物を3)
産業3で造ったものを「2」使って、(産業3の中間生産物を2)
其れに自分で不進地を「10」付け加えた、ということが分かる。
② 表を横に見ると、造ったものが何処に需要されているか(売れているか)が分かる。
産業1は国内生産額が17です。其の内、産業1に2、産業2に10、産業3に1売って居る。そして、残りの4(=7+2+0+1-6)を「最終需要」に、詰まり[最終生産物]として売って居る。
✱ 何故、同じものが「最終生産物」にも「中間生産物」にも成るのか?
(例)「麦」の場合
麦を使ってビールを造る場合 : 麦は原料として使われていて中間生産物に成る。また一方で、麦飯として食べる人もいるが、此の場合には最終生産物と成る。
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(1)~(7)の纏め
表を縦に見ると、何れ位の中間生産物(原料)を使って生産したか、
横を見ると、造ったものを誰に売って居るか、
が分かります。
そして当然、「生産したもの(縦の合計)」と「横の合計」と一致する。
〇「此処迄の纏め」: マクロ経済学を学ぶ目的は、国の経済を安定的に成長させる為には如何すれば良いかを学びます。だから、企業や個人を全体として纏めて捉えて分析する。
古典経済学は「セイの法則」(商品の値段は需給の均衡に応じて、何処迄も変化して行くので、「経済の大きさは供給の大きさによって決まる」)を主張して居た。一方ケインズは、「有効需要の大きさが経済の大きさを決める」という「有効需要の原理」を説いた。
マクロ経済学でいう「短期」とは「需要と供給が合って居無くとも、価格と取引量が変化し無い期間」、「長期」とは「価格が変動し、需給の均衡が調整されるのに充分な期間」という意味で使われる。
国の経済規模は、GNPよりGDPで測るのが適切である。GDPは、「生産」「支出」
「分配(所得)」の三つの面から捉えることが出来るが、此の三つは常に「同じ」に成る。此のことを「三面当価」という。此の原則によって、「国全体の貯蓄超過」は、其の儘「貿易黒字」に繋がることが分かる。
上記文の中で、説明文の誤り。語句の間違い、誤変換等があったら適時読者が訂正して読んで下さい。
つづく
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