前回の
【マクロ経済学を一緒に勉強しよう!其の(33)】(☜左クリックで開く)
を必ず見てから読み始めて下さい。
前回の説明を補足する為、IS曲線とLM曲線を一緒に倉不に書いてみる。
前回に「政府支出を増やすと、⇒IS曲線が右上にシフトする。」⇒「クラウディング・アウト」という副作用が起こる⇒政策の効果が減って仕舞った。
✱ 「クラウディング・アウト」を起こさない様にするには?
政府が財政支出をした結果⇒利子率が上がることによって生じる現象☜「クラウディング・アウト」👈同時に、貨幣供給Mを増やす⇒利子率は上がら無い⇒「クラウディング・アウト」を避けられる。
下のグラフの様に、
IS曲線と同時にLM曲線もシフトすることで、もし両曲線が点Dの様に交われば⇒利子率は上がらず⇒従って、国民所得は上がらず⇒副作用は起きず⇒財政政策の効果が十分発揮される。
以上を纏めると、
① 景気拡大目的の財政政策 : IS曲線を右上方にシフトさせる(景気抑制政策の場合は逆方向にシフト)
② 財政政策の資金 : 国債を発行👈民間(市中化)或いは日銀(日銀引き受け)に売却
③ 日銀引き受けの場合 : 貨幣供給量Mが増加⇒利子率は上がら無い⇒「クラウディング・アウト」が起こら無い⇒財政政策の効果が十分に発揮される。
金融政策の場合にはIS-LM曲線はどう動くか?
金融政策とは : 「貨幣量を変化させて、経済を安定成長させようとする日銀の政策」👈ML曲線を動かして経済を如何にかしようとするものである。
グラフを見れば分かる通り、IS曲線を動かす迄も無く、
LM曲線が下方にシフト⇒Yを増やせる。👈金融政策だけでも国民所得Yを増やすことが可能。
では、国債を発行する再生政策を態々、遣る必要があるか?
もし、金融政策一本にすると、
金余りの状況と成る⇒金利が下がる、或いはインフレと成る👈「クラウディング・アウト」とは別な副作用が生じる。
IS曲線とLM曲線を両方を慎重に見計らい乍小さく少しづつ同時に操作すれば、利子率を変化させ無いで、大きな効果を期待出来る。
適宣組み合わせて政策を実行することが必要である。
つづく
※ 本投稿文中の綴りや語句の使い方や理論分析の誤りは、適当に解釈して貰うか、コメント欄で指摘して頂きたい。
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