此の項の主な目的
① 連邦準備制度を制御して居る当局が、如何にして「信用状況」を変化させ得るか
② 「国民所得NNP」と「雇用水準」を如何に操作し得るか
を、理解して行くことである。
貨幣当局
▮ 総需要が不足してると確信する時 ⇨利子率を下げる ⇨「信用の利用可能性」を増大させることが可能
▮ 総需要が過剰であると確信する時 ⇨利子率を上げる ⇨「金融を引き締める」ことが可能
当局は、如何に操作して此れ等の結果を達成出来るか?
連邦準備当局が、「総需要」を統御する為に有してる権限を理解するには、次のような段階を踏む
商業銀行制度の機能の理解
商業銀行は「小切手預金債務」を持つところの銀行組織である。「小切手預金債務」=「要求支払い預金」である。「要求支払い預金」は我々の経済で最も重要な支払い手段である。支払い手段として用いられるものは、我々の経済では債務と貨幣と認められる ⇨「要求支払い預金」=「貨幣」である。事実、貨幣の大部分☜「要求支払い預金」=「『小切手預金』で保有される残高によって構成されて居る」
1965年の米国の総供給貨幣は、約1,600億$で、此のうち、340億$は連邦準備銀行か財務省によって発行された鋳貨と貨幣であって、残り1.260億$は商業銀行の「要求支払い預金」債務であった。
銀行組織の性質は、貸借対照表マテはバランスシートと呼ばれるものを理解してる人には、より簡単に把握することが可能と成る。
個人、企業或いは銀行の純資産(富)(=「資産」-「負債」)である。個人或いは企業の純財産(=「彼等が所有して居るもの」+「彼等が他人に貸して居るもの」)である。彼等の負債(=「彼等が他人から借りて居るもの」)である。財産が幾ら在るかは、(「彼等が所有して居るもの」+「彼等が他人に貸して居るもの」-「彼等が他人から借りて居るもの」ということで、純財産(富)(=「資産」-「負債」)であるから、必然的に資産(=「負債」+「純財産」)ということに成る。
貸借対照表は、左辺(借方)に資産を記載し、右辺(貸方)に「負債+純財産」を記載した計算書に過ぎ無い。「資産」=「負債+純財産」だから、両辺は合計すると同じに成る。
○ 現金50$、貸出金100$、
○ 所有して居る衣服、本、ラジオ等の価値が全部で400$ ⇒資産550$
○ 負債は銀行からの借入金150$だけ ⇒総負債150$
従って、「資産-負債」=純財産=400$と成る。👇の貸借対照表は違う例だが、上の例から推定して財産状態を推測願いたい。
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