★★irasuto「無題」★
「夏祭りと君」
蒼濃い宙の夜に
貴女と歩く坂道
大輪描く赤色多彩
蒼空に音が響き花が咲く
扇子に付けし
鈴の音かすかに
快き響き伝え
握った君の手と
汗が絡まる
扇ぐ風に
君の甘き香りあり
心はときめきて
見つめるのは
宙に広がる花か
君の気配が気になる
君の襟足なのか
綺麗に空描く花火と星さえ
君には勝てない
この時一夜の幻
何時までも叶えんと願う
浴衣姿で連れ添う二人
人込み避けた
秘めた思いに
君の肌が蘇る
抱きしめたくって
抱きしめたくて
甘い愛の夜は長い！
「夏の夜の 甘き香に誘われて 愛しい君の 花咲く夜や」
Katie Melua singt blowing in the wind (von Bob Dylan)
★★irasuto無題」★
「レール上の生涯」
時々思う事がある
人それぞれの人生を
それぞれどこに生まれ
どんな人生を生きて
いつ果てる人生か
命を授かる前から
敷かれていた道は
レールの上にあり
変える事は出来ず
組み込まれた遺伝子
生きる命に幸不幸無く
定められ知らない未来
夢を抱き諦めも抱き
レールの上を走る
健康な体欠落した脳
身体であっても
逃れは出来ない定め
どこで途切れているか
知らず命の終わりは
突然訪れるレールは
不規則に長く短い
それでも日々懸命に
生きてゆく先知らず
神だけが知る信仰無く
宇宙の法則生まれ消える
果てしない宇宙にも
終わりが有り消える
時が来るその先に
何かが生まれ
新たなる未知のものも
いつかは消え去る
人も宇宙も輪廻転生
塵にも満たない人間の命
いずれ訪れる
死を受け入れ生きる
神の存在より大きな摂理
「宙の中 塵ほどの銀河なりにて 人の命の 儚きことよ」
Toni Braxton - Un Break my Heart
