★ illustration―「思い」★★
「一人」
なぜ君は何時も一人
群れるのを嫌い
森を歩き命を感じて
水の流れに耳を澄まし
大地の風音は心豊かに
浜辺で地平線を見つめ
街を追い抜かれて歩き
夜の酒場カウンターの
隅に座り黙って影の様に
一人呑むこの時が好き
ゆっくりと喉を潤す様に
グラスの向こうを見ている
過ぎ行く時を待つように
悟りを開いた心模様
静かに微笑みぽつり返す
言葉に哀愁を秘めて
夜更けの街角に消える。
「時流れ 何を待つのか生きる様 孤高の人か 命は一度」