★★ illustration―「夢虚」★
「秋更けて」
秋穏やかな日々の中
晩秋へ向かう
国分寺の銀杏の大樹は
境内の三重塔に語る
雪が舞う寒い冬が来る
競い合ってきた姿は
葉を落とした枯れ木
老木にしか見えない
葉を落とした姿は
寂しく見え枯れゆく
老木でも冬が過ぎて
暖かい季節を待ち
緑繁若木に戻ると
冬過ぎし春を眠り待つ
人々に伝えたい
輪回転生命は巡る
永久と言わないが
正しく生きるのは
大切な人の道である!
「境内に 三重塔と競い合う 銀杏の大樹 夕陽に輝く」