「俄11」 2010年11月23日 14時19分50秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★irasuto「無題」★★★★ 「想い」 春の雨だと意味もなく 別れたわたしの強がり 雨に濡れて帰る部屋は 誰も居ないあなたの残り香 私はなおさら寂しく泣いて 強がりといった哀しさに 誰が慰めると今の心 濡れた身体を追いかけて 心を濡らす涙でしょうか 窓打つ雨は降りやまず このまま朽ち果てるとも 誰も止めない嘆きもしないと 醜い想い引き摺り生きる こんな私を誰が愛すと わたしはわたしに問かけて あなたを省みて思います! 「消えないで 離れないでよ春なのに 愛が芽生えて 寂しく消えた」
『慕い』 2010年11月23日 14時07分32秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★irasuto「憂い」★★★★ 「慕い」 私が何処まであなたを 愛すればこの思いが届くと あなたが答えてくれると あなたを愛した わたしの心は純白でした あなたの色に染まる色夢に 私は思い募り喘いで 共に暮し見るあなたは 横向き頬にキスして たとえ遠くにいっても 踊る心はとても近くに あなたを感じる今も 何時もあなたが傍にいる 忘れられないあなたは 哀れなお前と笑うのでしょう! 「寒い時 悲しい時も傍にいた 優しいあなた 忘れられずに」
「俄10」 2010年11月22日 20時03分25秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★irasuto「山迷」★★★ 「春幻思い」 朝の日差しは強く 瞳の奥深い底に届き まぶしく虚ろな思い 目覚めにまどろむ朝に 触れる手は誰と 寝顔で気付いているのか 知らぬ振りして閉じた瞳 瞼が小刻み震えて 何を問うのか恥じらいか 迷いて嘘眠り開けない瞳 いじらしく白き肩手を触れて 眠りから覚めたかと囁く 耳元そっと唇よせて 敏感な所だと甘き声 後ろからお前を抱き時も忘れ いつまでもこのまま いつまでも夢の中春眠 こうしていたいと思いは同化と 再びまどろみの世界へ 夢幻と誘い懐かしむ! 「懐かしき 幻を呼ぶ春幻 過ぎし憂いを 今甦る」
「俄9」 2010年11月22日 17時18分14秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★「憂い女」★★★★ 「哀愁に女」 旅の街路地裏酒場 哀愁誘うか君の瞳 潤み深い瞳緑色 吸い込まれ迷い酔う 縺れ絡む心が 知らぬ間に付けた 君の爪あと振り向けば 鏡に映る一夜の焔 忘れられず心の残り火 漂う香り残り君 今も私を誘う貴女の香! 「あの時の 若く苦い思い残り 梅の香咲きて 過ぎし日に酔う」
「俄8」 2010年11月21日 13時13分06秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★irasuto「寒月」★★★★ 「温もり求め」 空の青さに君重ね 木枯らし色に虚しさに 崩れた星屑流されて 温もり人肌求めても 誰がお前を抱くと 北風に震えるお前 誰も求めはしない 誰が抱きしめ癒しを 与えてくれると言うのだろう 星屑流れる夜空に 誰が気付き受け止める 虚無に放心お前など 誰か誰が 涙落ち濡らした心 「寒月や 抉る光に 心濡れ」
「俄7」 2010年11月21日 11時19分20秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★irasuto「黙」★★★★ 「心」 過ぎし時を経て 君は何を 学んだのだろう 人間として 生きる為の欲望 人としての 理性は何処に 心混沌として渇き 時に醜く時に清楚に 心は揺れている 命尽きるまで 善は清らかに晄 悪は淫らな欲望 何処へ向かう 定まらぬ心に 日暮れの鐘が鳴る。 「我月に 焦がれ寒風 立ち向かう」
「俄6」 2010年11月20日 15時26分23秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★irasuto「enjeru」★★★ 「悲しくて恋」 悲しくって 悲しくっても 涙を流させないで 青い空から涙が落ちる 寂しくって 寂しくって 夏が過ぎて行くよ 夏色が彩色に変わる 青い恋は消えて 山色も変わる艶やかに 涙に滲んで霞む紅色 「虚しさに 心渇いて温もりを 誰に求めや 日は落ちて寒」
「俄5」 2010年11月20日 14時51分05秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★★irasuto「薔薇の食卓」★★★★ 「想い」 溢れ迸る思いを 言葉を噛み締め 噛み締めて伝えよう 言葉は途切れ 単語となっても 私の思いはあなたに 伝わると・・・ タドダドシくとも 幼子の様に迸る想い 貴方への慕情なのです。 「毀れても 毀れても溢れる想い 伝える思い 咲いた愛ゆえ」
「俄4」 2010年11月20日 14時08分26秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★irasuto「寂」★★★ 「時は悲しみを見ず」 憂鬱な雨模様の空 今日は秋雨の晴れ間 悲しみに心は晴れず 時を刻む時計の音が 悲しみを乗せて無常に 響き聞こえる 私に何か出来ただろうか お前の死を待つ一時に 欝らな瞳見開いたまま 訪れる死を待っている お前の姿を抱きしめて 昨日の今が過ぎて行く 悲しみが何時になれば 時流れれば消し去って 癒すと言うのだろうか。 「浮かぶ月 夜空に在りし 傍らで瞬く星は 心曇りて見えず」
「俄3」 2010年11月19日 13時56分05秒 | Weblog イラスト・自由詩 ★★★irasut「心」★★★ 「争い」 民族の争いは 民を救うべき教え 宗教の違いから生まれ 絶対なる神の存在 故に他教を認めず 壮大なる宇宙は神の存在 醜い争いに何故民人を誘う 宗教者何故問わぬ 主教の下での平等の権利 平和な教えは何故 過激な絶対神への信仰 我が身を投げ出す自爆 見知らぬ命を奪う罪 悲しみの信仰心 天に昇りして満足なるか 無になり愚かなる者よ! 「憧れの 月の嘆きを 君知らず」