「心求めて３」

★★★irasuto「無題」★★★

 

 

 

「恋して憧れて」 

 

 

 

あなただけを愛して

 

わたしの心は躍るの

 

何処に居ても思って

 

あなたの面影抱いて

 

私はあなたを愛して

 

私は今も思うあなた

 

私の一日をあなたが

 

奪う日々あなただけ

 

愛して今日も過ぎて

 

陽が暮れて闇の中で

 

あなたが傍に居ると

 

わたしの命の灯かり

 

貴方の心輝き美しく

 

 

 

 

「切なさに　心は乱れ夜の星　遠く光りて　届かぬ思い」

 

 

「心求めて２」

 

★★★irasuto「スミレ」★★★

 

 

 

「草花」

 

 

路傍に咲いていた

名も知らぬ赤い花

摘もうとして

伸ばした手の先に

痛いからやめて

叫んでいる

 

庭の雑草抜く

死んじゃうよ

命を奪わないでと

聞えた

涙がぽろり落ち

ご免ねと

 

抜いてゆく

人間の身勝手さ

雑草の消えた庭

きれいになった

雑草の屍重なり

またぽとり涙

ごめんねと泣いた

 

 

 

 

「野草にも　命あるのを我忘れ　慈愛思いて　涙で送る」

 

 

【心求めて１】

＝＝＝irasuto「無」＝＝＝

 

「心求めて1」 

 

 

私は思った何かが渦巻き生れと

 

言の葉も二千詩綴れたのなら

 

思想が言葉が変わるだろうと

 

新たな思い無くそれは間違っていた

 

書けば書くほど

 

言葉は離れ駄文となる

 

変われると思った

 

変わらない私がいる

 

変わらない言の葉がある

 

思考が豊かに鋭くなる

 

希望が挫折になり

 

表現も無高さ忘れ雑に

 

私は変われるのだろうか

 

豊かな観察力を言葉に

 

私は変われるのだろうか

 

刃を光らせ心を引き裂き

 

赤き血潮に染まるなら

 

変われるかも知れない

 

 

 

「変わらない　響かぬ言葉心なら　宙へ捨てよう　この心さえ」

 

 

「人心に」

★★★irasuto「ある風景」★★★

 

 

「人心に」 

 

 

争いが世界に広がって　  自由をと叫んでいると

 

でもそれは過去の事と　　 思っていた私は知らず

 

誰かの話しで知ったよ　　 それは悲しい知らせだ

 

自由をと溢れる群衆と　　 力で銃で群衆を押える

 

独裁者と購う群衆の死　　 求める自由は甘い言葉

 

悲しみ続く自由なにと　　  欲望は幸せと言えるか

 

悲しみに死に逝く人々　　 地の怒りに泣く人々も

 

奢る人間は森羅万象の　  恵みを怒り忘れ豊かに

 

動く大地に生きる忘れ　　  大地の恵みを忘れても

 

愚かに都合よく生きる     　大地の命を忘れて破壊

 

地の怒り人造物で蔽う　　　地は嫌う人間の愚かさ

 

暴走する産物作り出す　 　森羅万象を破滅させる

 

科学の進歩は愚かにも　　人類に返り来て嘆きは

 

人の知恵は浅はかさ也　　天地が促す謙虚さあれ

 

大地は土に有るがまま　 　大地を覆い隠して街と

 

人が集まり汚染させる　　　人々は此の地に地球に

 

生かされている感謝も　　　共存して生きる命への

 

横暴は人が頂点に君臨　　総ての命は必要と自戒

 

天災は地の怒り促す也　　 此の地に共に生きる者

 

地球に優しい生き方は　　 人類に他の生き物にも

 

優しさは大切な生き方　　 自由は己に課せられた

 

自己責任生きる厳しさ　　 今過去を顧みて正す時

 

真実の道へと歩き出す　　灯火が大火と人類に照

 

 

 

「顧みて　無情な兵器人類よ　愚かに滅ぶ　破壊者人よ」

 

 

「神々しく昇る」

 

★★★irasuto「昇る陽」★★★

 

 

 

「神々しき朝陽」

 

 

 

闇夜は盲目なりて

 

夜明けに焦がれる

 

しみじみ訪れ来る

 

ゆっくり開けゆく

 

昇る太陽は神宿る

 

なぜだかてを合せ

 

自然に拝んでいる

 

太陽の恵み知る者

 

太陽白く輝く日中

 

暑すぎて疎ましい

 

汗が出る心筋代謝

 

太陽の恵み忘れて

 

西に太陽有り時は

 

夕暮れ燃え尽きる

 

太陽今日への別れ

 

沈みゆくもの哀し

 

輸ぐれは早く訪れ

 

太陽が消え落ちて

 

薄暗く闇を招く也

 

明日も昇る太陽を

 

望み拝むだろうか

 

 

 

 

「闇夜から　救う朝の陽立ち昇る　朝霧の中　昇る陽神也」

 

 

「愛に堕ちて」

 

 

★★★irasuto「薔薇」★★★

 

 

「許されぬ愛」

 

 

 

許されぬ愛に堕ちた

 

二人の噂している

 

非難の言葉が聞こえる

 

愛し合うふたりは

 

無視して歩く小道

 

小鳥は祝福の歌囀る

 

愛は盲目でいいさ

 

愛し合う事は素晴しい

 

噂なんて気にするなよと

 

似合いの二人だと

 

何時までも今の気持ち

 

愛を忘れないでと歌う

 

見つめ合って微笑む

 

薔薇の微笑は甘い香り

 

二人の愛の絆は深いよ

 

空を赤く染め沈む

 

真っ赤な太陽より熱い

 

 

 

「許されぬ　愛だと誰か噂して　薔薇は言うよね　愛留まらず」

 

 

「愚かに」

 

★★★irasuto「無」★★★

 

「心は愚か」 

 

 

人々の悲しみ横に見て

 

我何も出来ず立ち去る

 

嘆くも苛立ち募る無力

 

悲しみに涙は止まらず

 

己の心の中だけに憐み

 

我心に都合良く逃げて

 

今立ち上がれと叫ぶは

 

我心への懺悔理由なく

 

祈り続ける願い何処に

 

神の存在を信じるなら

 

優しさで包みたい人よ

 

祈りの心届く神の御許

 

膝つき愚かに祈る思い

 

自我へ憐み祈りなのか

 

 

 

 

「悲しみを　乗り越え起てと　春の空」

 

「眠れぬ夜」

 

 

★★★irasuto「無題」★★★

 

 

「眠れぬ夜」 

 

 

 

降り続く朝の雨

 

心が重い

 

身体がきしむ

 

言葉失くして

 

 

雨音が泣く

 

 

激しく聞こえる

 

我命の叫び

 

今有る証この命

 

 

闇夜へ解き放せ

 

 

眠れぬ時の夜は長い！

 

 

 

 

「雨音よ　強く叩けと　叫ぶ夜」

 

 

 

「今在る存在」

 

★★★irasuto「無題」★★★

 

 

 

「只其処に在る存在」

 

 

 

在って当然と生きている

 

例えば見えない空気さえ

 

飲み水だって蛇口から出

 

お金さえあれば愛さえも

 

買えるのかも知れない世

 

欲しい欲望は手に入ると

 

幻に生きている豊かさは

 

大地の恵みに生きている

 

世界の人々を見る都度に

 

豊かさに生きる命とは何

 

大地に生きる命の尊さは

 

生命の有り様は彼らこそ

 

与えられた大地に生きる

 

命の重みを知っている人

 

 

 

 

「人の世の　命枯れ逝く　時知らず」

 

「6月梅雨」

 

★★★irasuto「怒り子」★★★

 

 

「6月梅雨」 

 

 

 

 

水無し月と言うのは古人

 

梅雨の雨が降るだろうに

 

潤いは大気の中じめじめ

 

纏わり付く服が素肌にも

 

潤う梅雨に喜ぶのはなに

 

此の地に在って水の恩恵

 

雨は私を潤す喉通りゆく

 

天に向かって我頭垂れる

 

 

 

 

「恵む雨　真水流れて　飲となす」