父に誘われて、『いのちの停車場』を観てきました。
消えてしまう命。
守りたい命。
自分の命。
誰のための命。
とても考えさせられる映画でした。
でも。
吉永小百合と田中泯って、同世代のはず。
それで親子役なの?
後で調べてみたら、同世代も何も、二人とも1945年生まれ。
なのに、田中泯の破壊的な演技のせいで、ほとんど違和感がないというのがスゴい。
クライマックスでは、主役の吉永小百合も呑み込む勢いでした。
映画の後はランチタイム。
「この間は私が食べたいものに付き合ってもらったから、今日はお父さんに付き合うよ」
そう言ったら、父はラーメンが食べたいと言いました。
父と私にとって、ラーメンはちょっと特別。
亡くなった母が、最後まで食べたがっていたのがラーメンだったから。
「なんの味が食べたい?」
「醤油」
病院のベッドで交わした会話を思い出します。
今日のラーメンは、美味しいのになんだか切なかった。
『いのちの停車場』のせいだ。