昨日は、さっちゃんの仕事納めの日でした。
今年も、おしごととたくさんのイタズラを頑張りましたということで
昨日は、ヘルパーさんに、さっちゃんのお迎えに行ってもらって
同じ施設へ通っているAちゃんと、Aちゃん担当のヘルパーさんの4人で
カラオケへ行くことになっていました。
施設内では、ほとんど絡まないさっちゃんとAちゃんですが
それでも、さっちゃんはAちゃんとのお出掛けを楽しみにしていたようで
朝、出掛ける前に、自分のリュックに「何故か」お菓子をこそこそと詰めて
(本人は「こそこそ」のつもりなのですが、私からは丸見え)
張り切っていたのか、いつになくお出掛けの準備も早めに済ませ
元気良く、送迎バスに乗り込んで行きました。
今日は、お仕事の後にお楽しみが控えていることだし
順調に過ごせそうだなと思って見送ったのですが。
お昼過ぎに、施設の職員さんからメールが届きました。
『さっちゃんが、お洋服を涙と鼻水と給食で汚してしまいました
お出掛けの予定があるのに、すみません』
涙と鼻水はいいとして、「給食」…?
職員さんの説明によると、今日のさっちゃんは、なんだか妙に張り切っていて
イタズラ納めもしなくちゃと思ったのか、小さなイタズラが多く
でも、周りがさっちゃんのイタズラに慣れてしまったせいもあり
それほど大きな反応は無かったようなのですが
人の注意を自分に集めたいさっちゃんにとって、それでは気が済まなかったのか
昼食時間に、ウケを狙ったのか、おかずの「胡麻和え」の器に顔を突っ込み
顔まで胡麻で和えてしまったそうです。
職員さんに注意されると、ふてくされてお洋服の袖で顔を拭い
どうやら、そこから機嫌が悪くなってしまったようで
みんなで掃除をして、綺麗にしたばかりの2階の食堂の床に
手洗い場においてある、ポンプ式のハンドソープをたっぷりとぶちまけ
片付けるように言われても、頑として動かず
結局、他のお友だちが協力して片付けてくれたようなのですが
そのことで、職員さんに叱られて、涙と鼻水がどっと溢れ
それも、お洋服の袖でぐいぐいと拭ったそうです。
朝、さっちゃんが自分で選んだ服は、黒い薄手のトレーナーだったので
すり潰した胡麻と、涙と鼻水でところどころかぴかぴになってしまって
お出掛けには不向きな状態になってしまったようです。
でも、かなり前に、「何かあったときのために」と
替えのお洋服を、施設に預かってもらっていたことを私が思い出し
(預かっている側の施設が、何故思い出さなかったのかは突っ込まない)
無事、綺麗なお洋服に着替え、みんなにごめんなさいをして、なかよーりをして
さっちゃんは、なんとか、気持ち良く仕事納めをすることが出来たそうです。
その後は、上手く気持ちを切り替えることが出来たようで
カラオケでは、朝準備していたお菓子をAちゃんに分けてあげたり
カラオケ終了後、なかなかお部屋から出たがらないAちゃんをなでなでしたり
上着を着せてあげたりと、お姉ちゃん振りを発揮していたようで
女の子だけの「ぷち忘年会」を、楽しく過ごすことが出来たようです。
その後、さっちゃんの希望で、クリリン店長さんのお店でお夕食。
その頃、やっぱり仕事納めで、いつもより早く帰宅した旦那さまの提案で
クリリン店長さんのお店で、さっちゃんを襲撃しようということになり
私たちは、いそいそとお蕎麦屋さんへと向かいました。
開店したての店内を覗くと、既に到着しているさっちゃんとヘルパーさん。
窓の外から、息を潜めて、慎重に中の様子を覗く旦那さま。
「寒いから早く入ろうってば!」
寒さにキレ気味の私の一声でお店の中に入ると
明らかに、私たちに気が付いているのに、完全無視のさっちゃん。
話し掛けても、両手でほっぺをすりすりしても、知らん顔。
いきなり私たちがやってきたので、ぶっくりしているのでしょうか。
それとも、照れているのでしょうか。
それとも、ヘルパーさんとの楽しい時間を邪魔されて、怒っているのでしょうか。
とにかく、無視。
すると、ヘルパーさんが、さっちゃんたちのテーブルの上に置いてある
水色の袋を見せながら、こう言いました。
「これ、こちらの店長さんから、さっちゃんにクリスマスプレゼントだそうです」
「ええーっ!?」
ほぼ同時に、ほぼ同じ反応をする、旦那さまと私。
「すみません、ありがとうございます!」
私たちがクリリン店長さんにお礼を言っている間も
さっちゃんは、「なんのこと?」とばかりに、知らん顔をしています。
ヘルパーさんの話しでは、せっかく店長さんがプレゼントを渡してくれたのに
さっちゃんは、ろくに反応をすることも無く
袋をテーブルの上に置いたまま、中を見ようともしなかったそうです。
店長さんも、さっちゃんがプレゼントを気に入るのか気になっている様です。
「中はなんだろうな~、気になるな~
ちょっと開けて、見てみたいな~」
ヘルパーさんと、旦那さまと私の3人がかりで繰り返しても
さっちゃんは、冷たく
「そこにおいといて!」
これはもう、言えばいうほど逆効果です。
私たちは、少しの間放っておいて、様子を見ることにしました。
さっちゃんが、ざるそばと大きな大きなおにぎりを食べ終え
![mini_121228_1921001.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/76/a9af47b63a009519f52309956d2f4c2b.jpg)
(奥様曰く、「過去最大の大きさです」なおにぎり~♪)
やっと一息ついた頃、再チャレンジ。
「あ~袋の中には何があるんだろうな~
ちょっとだけでいいから、見たいなぁ~」
すると、ようやくさっちゃんが反応しました。
ヘルパーさんに袋を指して、「あけて」と、小さな声で呟いたのです。
やったー!
ヘルパーさんに手伝ってもらいながら、がさがさと袋を開けると
中から、赤い毛糸の帽子が出てきました!
帽子を見るなり、みんなで一声に、「かわいい!」と言うと
早速その気になって、帽子をかぶりたがるさっちゃん。
そんな好反応をしてくれるなら、もっと早く開けてくれればいいのにぃー…。
実際、赤い毛糸の帽子は、さっちゃんにとてもよく似合っていて
近くに座っていたお客さんまで、ニコニコしながら
「お!似合うね!」と、言ってくれました。
さっちゃん、ますます上機嫌です。
さっちゃんによく似合う、赤い毛糸の帽子。
私はてっきり、店長の奥さんが選んでくださったのだと思ったのですが
なんと、選んだのは、クリリン店長さんだったらしく
30分も掛けて「厳選した」プレゼントなのだそうです。
さあ皆さん、イメージしてみてください。
普段は真面目な顔をしてお蕎麦を打っている店長さんが
さっちゃんに渡すプレゼントを、30分も掛けて選んでいる姿を…。
思わずニヤニヤしてしまうほど、微笑ましい。
外はマイナス気温で、道路がツルツルに凍るほど寒いというのに
お蕎麦屋さんのお店の中は、優しさと笑顔でぽっかぽか。
さっちゃんは、みんなに似合うといわれた帽子をかぶって
満面の笑顔で、店長さんにバイバイをしたのでした。
こちらが、その帽子で~す!
さて、昨日私が食べたのは…
![121228_1936~01.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/01/0301b0497755bcae60e094ba7e784610.jpg)
スタミナも旨味も申し分なし!の、牡蠣そば
![121228_1940~01.jpg](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/4a/83dcefd3b0ac3a844ca4fa2097e614d1.jpg)
蕎麦屋のまかない飯(玉子バージョン)
ちなみに、まかない飯の「玉子」は、常連のお客さまの提案だそうで
天かすのサラサラした感じと、玉子でまとまった感じ
どちらも楽しむことが出来る、「おおいにアリ!」な美味しさでした。