アクセス頂きありがとうございます。
専門学校時代、レコーディング及び音楽史の先生がすごく味のある方で大好きでした。
数々のアーティストをプロデュース、レコーディングしておられる凄い方ですが、とにかく無表情で口数少なく、捉え所がない。
でもボソッと発する一言一言が妙に熱くロックで、心に残っています。
先生は、パンクバンド、セックス・ピストルズの演奏テクニックを、超絶テクニックバンドのTOTOが上から目線で馬鹿にしたというエピソードを持ち出し、
『TOTOはクソです。』
と切り捨てる様に呟いたのが、19の僕には衝撃でした。
伝力とは!?
上手い下手というのは、何なんでしょうか。
伝力に比例しない、ある意味矛盾の様にも思いますし。
僕はある人のお葬式で、喪主の息子さんが抑揚の無いトーンで、原稿棒読みの挨拶がとても心に突き刺さったことがあります。
決して上手な挨拶分では無かったけれど、お母様を亡くされた寂しさが痛いくらいに伝わって来ました。
どんな場でも、言葉巧みに流れる様に、流暢に、カンペを見ずに喋れる人はごまんといます。
でも、上手くても心に響くとは限らない。
人間の欲の様なものが見え隠れするとダメなのでしょうか。
真っ直ぐになれるものなら、なりたいです。
話は変わりますが、年賀状の宛名書きをしていると自分の字が汚くて胸焼けがしてきました。
字はとりあえず、無条件に、上手な方が得しか無いと思っています。
終わり。