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2016年畠山記念館カレンダー2月号の茶道具は、上の写真。
結鉾香合 尾形乾山作 江戸時代
京都祇園会の鉾に結いつけて吊るした結鉾飾りの形に似ているためその名の付いたと
いわれる。球形に近い形に自由な箆(へら)使いで面取りして変化をつけ、甲のつまみは
力強く、全体を引き締めている。銹絵(さびえ)の幹枝と黄をあしらった白梅が一株描か
れた茶味溢れる香合で、箱書に「春乾山 ゆいほこ」とある。
作者の尾形乾山は京都呉服商雁金屋の三男に生まれ、次兄は尾形光琳。
「乾山」の号は、京都の乾の方角に鳴滝窯を築いたことによる。
上の解説。
見事だな、と思う。簡潔、饒舌過ぎずに、香合の由来と特徴を言い当てている。
作者の尾形乾山については、葉室 麟作「乾山晩愁」(角川文庫)が良い。
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