台湾に行くと、日本では絶滅寸前の面格子(台湾では鉄窓花)がまだまだ残っています。
台湾にはまだ少し職人が居るそうなのですが、それでも新造されたものを見るのは稀なので、大都市ではなく地方都市ならたくさん残っているだろうと思い、2019年末に中部の地方都市・苗栗を訪問しました。苗栗は新幹線の駅が台鉄の苗栗駅と5キロくらい離れている上、市内の中心部は台鉄の苗栗駅から2キロくらい離れています。
これは駅前。煙突みたいなのが付いているのは旧駅舎。奥に新築の駅舎がありますが保存されています。
旧駅舎側のホームはめちゃめちゃレトロでした。
↑特大の警察の看板!
駅前は市内中心部と離れているのであまり賑わっていません。但し水金土曜日は駅前の駐車場で苗栗英才観光夜市が開催されるし、食堂はたくさんあるので食べるものには困りません。
夜市でゲームに夢中な子供たち。
さて、泊まったのは新興大旅社という駅前のホテルです。親子3代で70年前から経営されています。
館内は元々あったものを生かしています。今となってはレトロで可愛い!
苗栗は中国大陸から渡ってきた客家の人が多く住んでおり、その文化が伝わっています。そのひとつがこの「棉被花」で、布団をお花のように見立てて畳んでおもてなしするそうです。
ここもタイルのバスタブでした。
一階のフロントの横は3代目が経営するカフェ「老地方珈琲」。
へそ饅頭とお茶をいただきました。日本のお饅頭とよく似た味でした。本も置いてあって、ゆっくりできます。
私はここに3泊して苗栗と近隣の竹南の2都市をゆっくり楽しみました。一泊5千円くらいなので、レトロな建物と雰囲気と、街をぶらぶらするのがお好きならお勧めです。私は行っていませんが、近代的な客家文化の博物館もあります。また、このあたりの台鉄の駅舎は日本統治時代の木造がたくさん残っているので、これを見て廻るのも良いと思います。但し列車が一時間に一本とかなので、旅程は綿密に!