台北きっての開発エリア・信義區に「陶朱隠園」という超高級マンションがあります。2013年8月の着工からおよそ5年の歳月をかけ、2018年7月にようやく完成しました。
まずはこのHPをご覧ください。
設計はベルギーの建築家ヴィンセント・カレボー(Vincent Callebaut)。施工の難しい特殊な設計の「アンビルド建築」を数多く手がけ、実際に造られたのはその2割しかないといわれています。
DNAの二重螺旋構造のようなひねった形で、ツインタワーというには余りにも有機的な、とにかく見たことのない建築物です。
施工はなんと、日本の熊谷組。
熊谷組は台北101を施工したので、台湾国内での知名度と信頼性は抜群です。そして、熊谷組のHPには驚きの情報が掲載されています。
①建物は高さ93.2m、鉄骨構造で地上21階・地下4階建て。全40戸で、一戸の居住部の広さは約600㎡。奇数階の住宅内には柱がなく、玄関扉を開くと135度の眺望が広がっています。
②建物中央には多機能エレベーターが設置され、乗用車を各戸の玄関先まで横付けすることができます。もちろん、緊急時の救急車も各戸まで乗り入れることができます。
③建物完成後はバルコニーに23,000本をこえる植栽を施し、年間約130トンの二酸化炭素(CO2)を吸収する計画です。
気になる販売価格ですが、HPを見てもどこにも書いていません。どうも販売は招待制だか紹介制だかで、公にはされていないようです。ネット上では60億円とか70億円なんていう話も見たことがありますが、真偽のほどは不明です。私が行った2019年2月には、セールスマンに案内されて内覧していると思しき人の姿が見えていましたので、完売はしていなかった模様。
見る角度によって姿が変わります。
遠くから異物感を狙ったり。
台北101とのコラボを撮ったり。私は見逃しましたが、ツインタワーの隙間からも撮れるようです。
とにかく一見の価値ありの建物なので、台北に行く際は是非。