台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

台南の「鐵花窗立方交換記憶」は鉄窓花を組んだアート!

2020-10-21 07:35:16 | 鉄窓花

「321巷芸術聚落」は「旧日本陸軍歩兵第二連隊の官舎群をリノベーションしたアートゾーンで、2013年にオープンしたそうです。

訪問した時は定休日だったようで中に入れる建物はありませんでした。

広々とした街路の両側に、大きめの一戸建てが並んでいます。

まだ手付かずの宿舎が何棟も残っています。解体してしまった棟もあるのか、空き地もちらほらありました。

1997に解体される前の官舎が写真パネルとして展示してあるのですが、放置気味。どんどん木に侵食されていて、安平樹屋な感じになっています。

風呂場がガジュマルに侵食されていました。これもアートといえばアートかも。

官舎群ひとつを解体した跡に建てられた鐵花立方交換記憶」。鉄窓花ではなく「鉄花窓」とあります。どちらでもいいのかも。いろいろな家屋から集めてきた鉄窓花を組み合わせたものですが、なかなか美しいです。

私の好きな花の形の鉄窓花もありました。こんなに近くで前からも後ろからも見れることは無いので、ぐるぐる廻りながら見ました。

321巷芸術聚落のFacebookによると、2020年7月1日からしばらく閉鎖するとのこと。期間は3年の予定だそう。

再オープンした時にも「鐵花立方交換記憶」が残っていればいいのですが。

 


新北市の「林本源園邸」は華麗なる一族の園宅!

2020-10-21 07:20:17 | 史跡(古い建物)

新北市板橋区にある、この清朝末期時代の建物が残る貴重な史跡は「林本源園邸」または「板橋林家花園」と呼ばれています。

台湾五大家族の1つ板橋林本源(板橋林家)によって建てられた庭園と邸宅から成ります。庭園は中国本土蘇州の留園を模倣した設計だそうです。1982年年末に修復工事が始まり、4年後に完成、修復費用は合計で1億5643万3218台湾ドルかかりました。

ちなみに台湾五大家族はそれぞれ以下の通りです。()内はその財源。

 基隆の顏家(金鉱・炭鉱)※一青窈の父親の家系だそう。

 板橋の林家(米穀)

 霧峰の林家(樟脳)

 鹿港の辜家(樟脳)

 高雄の陳家(砂糖)

内部は池の周辺に東屋や書院を建てて、回廊でつないでいく感じです。内装も豪華で、ここでは思わず中国風の衣装で撮影したくなりますね。

国共内戦で敗れた大陸からの難民が台湾で成功していた林家を頼って来たので、敷地の一部を一時的な居住地として提供したものの、戦後それが占拠されたままで返還されていないらしいです。そのため、庭園ぎりぎりまでマンションが迫って異様な光景です。

このいい感じの回廊。

引きで撮ると、こんな感じです。

台北の隣の新北市にありますが、台北から地下鉄で15分の府中駅下車で徒歩10分ほど。30分しかかからないのになかなか行く人が少なくてもったいなく思っています。

参観費はたったの80元!!デザインや建物、庭園に興味のある人は楽しめると思います。

駅前の伝統的な市場も面白いし、おしゃれなカフェなどもあるのでちょっとのんびりしたい方にお勧めです。駅前にホテルもあります。

 

◆林本源園邸

午前9時から午後5時
参観費:80元

日本語案内と英語案内のサービスあり。ボランティアガイドを手配するため、一週間前の予約が必要。