☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

バート・バカラック追悼、僕的ベスト10♪

2023年02月10日 13時30分21秒 | 好きなアーティスト
作曲家バート・バカラックが亡くなった。94歳での大往生であり、素直に彼の功績と人生に賛辞を送ります。



思い出すと、1969-70年頃、日本でそして世界でバカラックのブームが起きていた。それまでのポップスにはなかった大胆な音程の跳躍、美しくて斬新なコード進行、要所に挟み込まれる変拍子。そしてあの男前のルックス。「ミュージックライフ」誌ではバカラックの特集号が刊行されたほど。僕も彼の作品を聴きあさり、とても影響を受けた、大好きな作曲家です。
僕個人のバカラックのベスト10を選んでみました。どの曲もYoutubeで聴けますよ。

◆「アルフィー」。
1966年のイギリス映画「アルフィー」の為に作られた曲で、バカラック自身が自らの最高傑作と言って憚らなかった、美しい名曲。
オリジナルはイギリスの歌手シラ・ブラックの歌唱、ジョージ・マーティンのプロデュース。バカラックのピアノ・アレンジ・指揮。そのすべてを見ることができる動画がこれ。
https://www.youtube.com/watch?v=glpIgnmKrZc
その後、シェール、ディオンヌ・ワーウィックなどのカバー版が出たが、このヴァネッサ・ウィリアムズのバージョンは素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=152DH-N8yHU

◆「Close To You(遥かなる影)」。
1970年のカーペンターズがあまりに有名だが、これはこの曲の4度目のリリース。リチャード・チェンバレン、ディオンヌ・ワーウィック、ダスティ・スプリングフィールドが発表しており、ディオンヌのものはシングルB面として日本でも出ていた。
カーペンターズのバージョンはリチャードによる素晴らしいアレンジで、文句のつけようがない。この動画は当時のプロモーションクリップ。
https://www.youtube.com/watch?v=V4aJMa-Livo

◆「ディス・ガイ」または「ディス・ガール」。
68年ハーブ・アルパートの男版が「ディス・ガイ」として出て、翌69年にディオンヌの「ディス・ガール」がヒット。当時中1の塩塚少年がラジオでこの曲を聴き、たまらずレコード店に走ってシングル盤を買った、思い出の曲。それにしてもバカラックの曲のコード進行はポップスとしては華麗で高級だ。
https://www.youtube.com/watch?v=zbvoKQKkje0

◆「涙でさようなら Make It Easy On Yourself」。
日本とイギリスで空前の人気を誇った「ウォーカー・ブラザーズ」の歌で、塩塚少年はこの曲を知る。スコットのリードvoにジョンのハーモニーが気持ちよい。なお、この曲もウォーカーズはオリジナルではなく「ジェリー・バトラー」がオリジナル。
https://www.youtube.com/watch?v=bZTS9H-l5qQ

◆「小さな願い I Say a Little Prayer」。
67年にまずディオンヌ、68年にアレサ・フランクリンのカバーが発売。両者それぞれの魅力と実力がバクハツしてる。サビで変拍子が入るが、奇をてらったものではなく、必然が感じられる。何てステキな曲!!
https://www.youtube.com/watch?v=kafVkPxjLYg
https://www.youtube.com/watch?v=TDyiREoBw0o

◆「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(原題はArthur's Theme)」。
1981年の映画『ミスター・アーサー』の主題歌。えらいおデブちゃんのシンガー、クリストファー・クロスの、ルックスとイメージの合わない美声で大ヒット。当時、「そういえばバカラックって最近聞かないな、何してんだろ」とみんな思っていた矢先のヒットで、本人もこれでだいぶ復調したんじゃないだろうか。間奏のサックスソロはアーニー・ワッツ。
https://www.youtube.com/watch?v=WOBHXxiZyZM

◆「雨にぬれても Raindrops Keep Fallin' on My Head」。
69年の映画「明日に向って撃て!」の挿入曲。映画も曲も大ヒット。バカラック曲のひとつの特徴である「音程の跳躍」の典型例である。
歌っているのは「B.J.トーマス」で、録音の直前に風邪をひき、かすれ声になってしまったのが、吉と出た♪
https://www.youtube.com/watch?v=7kjIN5mEf44

◆「世界は愛を求めている What The World Needs Now Is Love」。
ジャッキー・デシャノンの65年の曲。バカラックの曲はジャズ的な風味があるが、この曲もそうで、ジャズ系ミュージシャンのカバーも多い。
https://www.youtube.com/watch?v=YUaxVQPohlU

ここまで8曲書いてきたけど、あと2曲選ぶの、難しいなー。敢えて選べば
◆「ウォーク・オン・バイ」
ディオンヌの出世作。ディオンヌとバカラックの名コンビが実質ここから始まった。
◆「恋よ、さようならI'll Never Fall in Love Again」
これもディオンヌ。バカラックはボサノバ的なビートを多用したがその好例。

もちろんこれ以外にも沢山いい曲あります。ぜひあなたのご意見、推し曲など教えてください。
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