NFLのGamepassに加入して中継を見ていると、現地のCMがばんばんかかります。
昨年よく見かけたのが、米国の保険会社NationWideのCM。出演は皆さんお馴染みのPeyton Manningです。
最近は、NationWideのCMフレーズ(業界用語でいうところのジングル)「NationWide is on your side」をPeytonが歌詞だけ変えて口ずさむシリーズが多いようです。保険会社なので、細かいサービス説明をするよりも、ブランド認知を重視しているのでしょう。
シーズン終盤によく見たのがこのバージョンでした。
最後は小学生くらいの子供を相手に卓球をしているシーン。「Epic comeback starts right here」とつぶやき、サーブを強く打ち返されて、ため息を付きます。
2年前のSuper Bowlを見た人なら、なんとなく思うのではないでしょうか。あのMetlife Stadiumの2QあたりでPeytonはこうつぶやいていたのではないかと。
見方によっては2年前の悪夢を思い出すシーンですね。NFLのスターQBにここまでさせる広告会社(Ogilvyらしい)は凄いですが、それをカメラの前で演じるPeytonもどうかと思います。しかもそれがシーズン終盤という大事な時期の試合の途中に流れるなんて。
AgencySpyの記事によると、Peytonがこの会社のCMに出るのは2015年が2年目とあります。2013シーズンのSuper Bowlの時はまだこのCMに出ていなかったことになります(このあたりの経緯をご存知の方がいたら教えて下さい)。
何はともあれNationWideを味方につけたPeytonは、守備チームの働きでSuper Bowlに辿り着き、2度目のリングを手に入れたのはご存知のとおり。「しっかりと守ってもらったおかげ」ということでしょうか。
よく考えて見たらSuper Bowl 50でDENは一度もCARにリードを許しませんでした。Peytonは「Comeback」を考えることも、ため息をつく必要もなかったようです。
とはいえ、これもSuper Bowlに勝てたから言えること。もし2年前と同じ試合経過だったらシャレになりません。NationWideはそのとき、どうしていたのでしょう。