2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを振り返る企画もついに最終回までこぎつけました。DEF編、RB編、TE編、K編、QB編と来て、ついにWR編の今回で完結です。
上位25選手の表も最後になりました。表中のRankというのはドラフトの順位で、POSはWRとして登録されている中で何番目の人気だったか、そしてALLは全体で何位の人気だったかを示しています。
Passing | Rushing | Receiving | Misc | Fum | Fantasy | Rank | |||||||||
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No | Player | Team | Yds | TD | Int | Yds | TD | Yds | TD | FumTD | 2PT | Lost | Points | Pos | All |
1 | Mike Evans | TB | - | - | - | - | - | 1321 | 12 | - | 2 | - | 208.10 | WR12 | 27 |
2 | Jordy Nelson | GB | - | - | - | - | - | 1257 | 14 | - | - | 1 | 207.70 | WR8 | 15 |
3 | Antonio Brown | PIT | - | - | - | 9 | - | 1284 | 12 | - | - | - | 201.30 | WR1 | 1 |
4 | Odell Beckham Jr. | NYG | - | - | - | 9 | - | 1367 | 10 | - | - | 1 | 195.60 | WR2 | 2 |
5 | T.Y. Hilton | IND | - | - | - | - | - | 1448 | 6 | - | 1 | - | 182.80 | WR21 | 44 |
6 | Julio Jones | ATL | - | - | - | - | - | 1409 | 6 | - | - | - | 176.90 | WR3 | 3 |
7 | Davante Adams | GB | - | - | - | - | - | 997 | 12 | - | 1 | 1 | 171.70 | WR73 | 251 |
8 | Brandin Cooks | NO | - | - | - | 30 | - | 1173 | 8 | - | - | - | 168.30 | WR16 | 35 |
9 | Michael Thomas | NO | - | - | - | - | - | 1137 | 9 | - | - | 2 | 163.70 | WR68 | 239 |
10 | Doug Baldwin | SEA | 15 | 1 | - | 2 | - | 1128 | 7 | - | - | - | 159.60 | WR22 | 45 |
11 | Michael Crabtree | OAK | - | - | - | - | - | 1003 | 8 | - | 1 | - | 150.30 | WR33 | 91 |
12 | Amari Cooper | OAK | - | - | - | - | - | 1153 | 5 | - | 2 | - | 149.30 | WR13 | 28 |
13 | Tyrell Williams | SD | - | - | - | - | - | 1059 | 7 | - | - | - | 147.90 | WR35 | 102 |
14 | Rishard Matthews | TEN | - | - | - | - | - | 945 | 9 | - | - | 1 | 146.50 | WR69 | 240 |
15 | Tyreek Hill | KC | - | - | - | 267 | 3 | 593 | 6 | - | - | 1 | 138.00 | WR35 | 102 |
16 | Jarvis Landry | MIA | - | - | - | 17 | - | 1136 | 4 | - | 1 | 2 | 137.30 | WR17 | 36 |
17 | Larry Fitzgerald | ARI | - | - | - | 5 | - | 1023 | 6 | - | - | 1 | 136.80 | WR28 | 71 |
18 | Terrelle Pryor | CLE | 41 | - | - | 21 | 1 | 1007 | 4 | - | 1 | - | 136.44 | WR79 | 262 |
19 | Demaryius Thomas | DEN | - | - | - | - | - | 1083 | 5 | - | 1 | 2 | 136.30 | WR14 | 29 |
20 | Kelvin Benjamin | CAR | - | - | - | - | - | 941 | 7 | - | - | 1 | 134.10 | WR25 | 61 |
21 | Emmanuel Sanders | DEN | - | - | - | 4 | - | 1032 | 5 | - | - | - | 133.60 | WR30 | 80 |
22 | Julian Edelman | NE | - | - | - | 57 | - | 1106 | 3 | - | 1 | 2 | 132.30 | WR18 | 41 |
23 | Golden Tate | DET | - | - | - | 4 | - | 1077 | 4 | - | 1 | 1 | 132.10 | WR29 | 75 |
24 | Mike Wallace | BAL | - | - | - | 31 | - | 1017 | 4 | - | 1 | - | 130.80 | WR57 | 181 |
25 | Dez Bryant | DAL | 10 | 1 | - | - | - | 796 | 8 | - | - | 1 | 130.00 | WR5 | 10 |
2016年シーズンでFantasy pointを最も稼いだWRはMike Evansで208.10でした。WRとしては12番目の人気でしたし、それほどのサプライズではありません。
筆者がドラフト1巡目で指名したAntonio Brown(AB)が7ポイント差の3位で200pointを獲得していました。ABが最終戦のWeek17に出場していたら、たぶん最高Pointだったでしょう。この二人に怪我から復活してPoint数で2位となったJordy Nelsonを加えた3選手が200point超のWRでした。
ドラフトで1巡目が予想されたOdell Beckham Jr.(OBJ)もJulio Jones(JJ)も上位につけています(それぞれPoint数は4位と6位)。WRの中でこれくらいの成績を残せたのであれば、上位で指名したオーナーとしても納得と言えるのではないでしょうか。
ただABをWeek17以外の全試合で先発させた筆者としてはちょっとだけ不満がありました。もう少しコンスタントにポイントを稼いでほしかったのです。グラフの通り、成績にムラがありますね。たしかにWRって相手チームのカバーの考え方やCBの能力によってpointが上下するもの。仕方がないと思っていたのですが、ここで興味深い記事を発見しました。
この記事は、QB、RB、WR、TEの4ポジションについて、出場した試合数のうち同じポジションの10位までに入ったかどうかと、1ゲームあたり10point以上(QBは18point以上)を稼いだかをまとめています。つまりFantasy上の選手の安定性(consistency)をランキング化したものです。
これのWR編を見てわかるのは、ABの不安定さ。10point超の試合は9試合ありましたが、WRでその週の上位10人には入れたのは5回だけ。つまりいい時と悪い時の波が大きかったと言えるのです。こんなもん、シーズン前のドラフトで予測できるわけがないので、選手選定の条件にはなりませんが、出場したら安定してPointを挙げてくれる選手がほしくなるのは人情というものです。
そういう意味で考えると、今期のEvansは出場した試合の半分でWRの上位10人に名を連ね(これは相対的に相手チームのWRよりも高い成績を残せる可能性が高いという意味です)、10試合で10point超。獲得Pointだけでなく、安定性も高かったということでしょう。JJも怪我さえなければ、ほぼ同様の成績を収められていたはず。ATLのSuper Bowl出場にも大きな役割を果たしました。
さて、2016年シーズンのサプライズだったWRは、WRとして7位のPointを挙げたDavante Adams(WRの中で73番人気)、新人ながら1000ヤードRecievingを突破したMichael Thomas(68番人気)、そしてRishard Matthews(69番人気)、Terrelle Pryor(79番人気)あたりでしょうか。
Adamsは12TDを挙げ、14TDのNelson同様、Aaron Rodgersの復調によりPointが伸びました。しかし第2レシーバーのRandall Cobbもいるだけに、指名は難しかったのではないでしょうか。
Terrelle PryorはWRとして1000yardを突破。以前にも書きましたが、高い運動能力を持っておりCam NewtonがWRをやっているようなもの(体格はほぼ同じ)です。QBとしてNFL入りしたもののOAKではその職務を全うできず、2015年シーズンからCLEでWRとなりました。
そして2016年シーズンに開花しました。CLEの先発WRの座を獲得しただけでなく、たまにQBのポジションでスナップを受け、Rushingしたり、Passを投げたりすることもありました。こういう選手がいると、次のプレイで何があるか楽しみになりますね。2016年終了後は無制限フリーエージェントとなったようですが、来シーズンのQBがどうなるかわからないCLEでは、いざというときの場つなぎができる選手として使い出がありそうです。本人も残留を望んでいるようですが、CLEのやることはよく分からないので、推測はしないでおきましょう。
最後に人気が高かったのに、上の表に入る成績を残せなかったWRも何人かいました。一人目はA.J. Green。以前の記事でも挙がっていましたが、4番人気で32番目の成績というのは残念です。怪我で6試合を欠場し、チームも不振でした。DeAndre Hopkins(5番人気で36番目)とAllen Robinson(6番人気で28番目)も過去に書いた通りで、QBの不振に足を引っ張られました。
WRは、RushingだけでなくReceivingの能力がポイントに絡んでくるRBとは異なり、Rushingの要素はほとんど考えなくてよいです(Tyreek HillとPryorを除く)。1000yardをRecieveした選手は上の表だけで20人いますから、あとはTDをどれだけ増やせるかでpointが変わってきます。例えばLeading ReceiverのT.Y Hiltonは1448yardを獲得しながら6TDだったため、WRとしては5番目のpointでした。
だとするとドラフト時に選手を決めるときに、前年のTD数などTDに関われる能力に注目するとよいかもしれません。2016年シーズンで予想外の好成績だったAdamsやThomas、Matthewsのほかに、Michael Crabtreeなどはまさに、獲得ヤード数の割にTDを多く稼いでポイントを挙げています。
表に入っていない選手では、Kenny Stills(9TD)、Sterling Shepard(8TD)、Anquan Boldin(8TD)なども同様です。もちろんTD数は本人の能力だけ決まるものではないことはわかったうえでですが、一つの考え方として参考にしてみてください。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
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MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LA | ロサンゼルス・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
SD | サンディエゴ・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |
NFLの場合、一旦起用を決めて外れたときのショックはデカいですw