Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

「Tebowトレード」がDENにもたらしていた、もう一つの巡り合わせ

2016年02月21日 10時00分00秒 | NFL
Super Bowl 50の勝利に沸くDEN。5年前に、2年目シーズンで大旋風を巻き起こした若手QB Tim Tebowをトレードに出し、Peyton Manningを獲得した決断がものを言いました。もうここではElwayの功績という論調にはしませんが、このトレードに絡んであったもう一つの巡り合わせをテーマにします。

Tebowトレードの見返りにNYJから得た指名権で契約した選手が、先日のSuper Bowl 50で大活躍したのです。

その選手とはDanny Trevathan。背番号は59番。古くは粳寅満太郎、最近ではCARのKuechlyと同じ番号ですね。

2012年ドラフトの6巡目指名で、DEN入り。全体では188位。1年目の出場は僅かでしたが、一躍有名になったのは、先発を手に入れた2013シーズン開幕戦BAL@DENでのこのプレイ

 
(前年のSBを制したBALなのに、MLBのOriolesの試合日とNFLの開幕日が被り、仕方なくアウエーでの開幕戦になりました。Manningが7TDパスを投げた試合としても有名です)

INTしてガラ空きだったBALのエンドゾーンに走り込むだけだったのに、TD直前に自ら落球(手を離すのが早すぎた)。FumbleしたボールをBALの選手リカバーしたためタッチバックとなり、TDは取り消されました。

そのあとのプレイでボールを追った味方のLB Woodyardが不要な怪我を負うというおまけ付き。コーチに叱られる光景がテレビに映し出され、調子に乗ってミスを犯した若手として名を広めてしまいました。

しかし、その2013年シーズンはレギュラーとして定着。16試合すべてに先発して、129タックル、2サック、3INTを挙げています。いろんなところに現れる運動量の多いILBという印象がありますね。なお、SEAに惨敗したSB 48でも先発しています。

2014年シーズンは怪我で出場は3試合でしたが、2015年は見事に復活。出場した15試合はすべて先発で、109タックル、2INTで不動のILBとなりました。このタックル数はレギュラーシーズンではチーム最多だそうです。

SB 50でも、2つのビッグプレイを決めています。一つは2QのTolbertのファンブルをリカバーしたもの。CARのラン攻撃で距離が出始めた直後のTOだったので、値千金でした。

さらに3Q、T.J.WardがNewtonのパスをINTしたにもかかわらず、ファンブルさせられたとき。突然横から現れて、CARの選手と競り合いながら、ボールをリカバーしました。
(リンク先のYouTubeで1:10あたりです)

このリカバーがCARに渡っていたら、フィールドポジションも悪く、試合がどう転んでいたかわかりません。MVPを獲ったVon Millerの陰に隠れましたが、非常に高い貢献をしていたのです。そしてCARの最後の攻撃で、相手選手をタックルで止めたのもTrevathanでした。

シーズン終了とともにFAとなったTrevathanに、チームは再契約のオファーを出しているもようです。こればかりは契約ごとなので、今後の推移を見守るしかありません。

Trevathanは、入団後の4年間でDENのD#に欠かせない選手に成長を遂げました。Tebowとの交換というチームの方向転換の象徴でもあり、このまま残留を決めてほしいものです。

2015年、DENの戦いを振り返る

2016年02月20日 10時50分07秒 | Stats
前回の原稿執筆にあたって作成した、DENの2015シーズンの戦績表を貼っておきます。

Week

試合日戦評試合結果対戦相手試合後の
Power Rank
開幕前          8位
1 9月14日(月) ブロンコス、マニング不調も守備陣の活躍で勝利 ○19-13 BAL 9位
2 9月18日(金) ブロンコス、守備のビッグプレイでチーフスに劇的勝利 ○31-24 @KC 5位
3 9月28日(月) 堅守光るブロンコス、ライオンズの攻撃封じて開幕3連勝 ○24-12 @DET 5位
4 10月5日(月) ブロンコスが無傷の4連勝、終盤の決勝FGでバイキングスに競り勝ち ○23-20 MIN 4位
5 10月12日(月) ブロンコス、QBマニング不発も開幕5連勝 ○16-10 @OAK 4位
6 10月19日(月) ブロンコスOTで6連勝、QBマニングの3INTを攻守一体でフォロー ○26-23 @CLE 5位
7   Bye      5位
8 11月2日(月) ブロンコス、鉄壁ディフェンスで無敗対決に快勝 ○29-10 GB 2位
9 11月9日(月) コルツ激戦を制す、ブロンコスは今季初黒星 ●24-27 @IND 4位
10 11月16日(月) チーフスが5INT奪取で快勝、ブロンコスは大乱調マニング途中交代 ●13-29 KC 8位
11 11月23日(月) ブロンコス連敗ストップ、QBオスウィーラーが上々の先発デビュー ○17-15 @CHI 5位
12 11月30日(月) ブロンコスがOTの死闘に勝利、ペイトリオッツは今季初黒星 ○30-24 NE 5位
13 12月7日(月) ブロンコス鉄壁守備で10勝目、チャージャースを1FGに封じる ○17-3 @SD 4位
14 12月14日(月) DEマック圧巻の5サック、レイダースがブロンコス撃破 ●12-15 OAK 6位
15 12月21日(月) スティーラーズがブロンコスの堅守攻略、17点差を逆転勝ち ●27-34 @PIT 9位
16 12月29日(火) ブロンコスOT勝ち、プレイオフ進出決定 ○20-17 CIN 8位
17 1月4日(月) マニング復活、ブロンコス逆転で第1シード獲得1 ○27-20 SD 5位
WC   Bye      5位
DI 1月18日(月) ブロンコスが底力発揮、スティーラーズとのシーソーゲーム制す ○23-16 PIT 4位
LC 1月25日(月) ブロンコスがスーパーボウル進出!ペイトリオッツの猛追しのぐ ○20-18 NE   
SB 2月8日(月) ブロンコス、堅守で第50回スーパーボウル制覇! ○24-10 CAR 1位(NFL.com)

こうしてみるとホント、苦戦続きですね。勝った試合はほとんどが1ポゼッション内、もしくはSuper Bowl 50のように4Qで突き放すものでした。快勝といえるのはGB戦と@SD戦くらいでしょうか。
 
NEのシーズン前半の、「全く危なげのない」戦いぶりとは対照的でした。これでは、Power Rankが上がらないのも理解できる。そんな1年だったのです。

数字でNFLを考える(3)---Power Rank1位がなかったDENがSBで勝てた理由

2016年02月14日 17時40分00秒 | Stats
シーズン中、毎週試合前に公開されるPower Rank。自分が応援するチームの現状を把握するのに役立ちます。トーマスも2015シーズンは、ほぼ毎週NFL.comのPower Rankを見ていました。
 
ただしこのPower Rankはあくまで相対的な状況を把握するものと考えるべき。シーズン途中でPower Rankが落ちても一喜一憂する必要はないという、分かっている人には当たり前の話をしてみます。
 
Super Bowl 50で優勝を飾ったDENは、RS中は低く評価されていました。シーズン途中のPeyton不調やその後の離脱を目の当たりにしていたトーマスは、その時点で妥当と感じていました。
 
では実際の推移はどうだったのでしょう。
 
今季のLeague Championshipに勝ち残った、DENとCAR、NE、ARIの4チームについて、勝ち越し数とPower Rankを調べてみました。ほかのチームまで入れるとごちゃごちゃするのと作業量が増えるので割愛しました。
 

結果はこのグラフ。上の表で示しているPower Rank順位は試合が終わった後のものです。折れ線グラフの勝ち負けの結果が、上の表のPower Rank順位に反映されていると思ってみてください。
 
開幕当初、4チームの中で最も評価が高かったのはNE(4位)でした。その上にSEA、GB、INDの順で並んでいました。
 
トーマスもGB対INDのSBを予想しており、Fantasyのメンバーにこの2チームの主力を二人ずつ入れていました(具体的には、RodgersとLacy、HiltonとGoreですね)。
 
当時のDENは8位。Peytonが昨季負った怪我の復調度合が不透明なことや年齢がマイナス要因で、課題とされていたOLが改善されたようには見えなかったこともあり、この順位は素直に受け入れられました。
 
CARはエースWRのKelvin Benjaminの離脱が大きなマイナス要因で18位。前年の勝率が5割に届かなかった(7.5勝)こともあって評価は高くありませんでした。
 
Week8まではCAR、DEN、NEが全勝でした。中でも危なげない勝ちっぷりを見せたNEが序盤はPower Rankで1位を継続します。
 
DENも連勝していますがPeytonのQB Ratingが悪く、D#のおかげで勝てた試合が多かったこともあってPower Rank は上がりません。Week9でのIND戦での初黒星とWeek10のKC戦でのPeytonの4INT(とその後の離脱)による敗戦で一気に順位を下げました。
 
そして開幕戦から14連勝を上げたCARがPower Rankの1位に立ちます。序盤4勝2敗と出遅れたARIはその後9連勝。13週でDENに敗れPHIにも負けたNEを抜き、2位となりました。「今期のSBはNFCが勝ちそうだな」という声を多く耳にしたのはこのころでした。
 
RS最終戦終了時点で4チームのPower Rankは、CAR(1)、ARI(3)、DEN(5)、NE(6)の順で並びました。ちなみに2位はSEAで4位はKC。確かにこの時点で両チームの勢いはすさまじかったですね。
 
DENはBrock OsweilerのQB起用後に3連勝しますが、Week14と15でOAKとPITに連敗。Power Rankも下がり、最後の2試合の結果次第では地区優勝ばかりか、SB進出さえ逃す可能性があったのです。
 
この後は薄氷の勝利が続きます。Week16のCIN戦は序盤に14点を先行されるも逆転。McManusのサヨナラFG失敗は致命傷にならず、OTで決着を付けました。Daltonが欠場していなかったら、どうなっていたか分かりません。
 
最終戦はSDに苦しめられますが、負けている状況でのPeyton投入が功を奏し逆転。NEが最終戦、MIAにまさかの敗戦を喫したことで、AFCでシード1位を獲得しました。
 
DivisionalのPIT戦は終盤のTOがなければ危なかったし、League ChampionshipはGostkowskiのまさかのPAT失敗がなければOTになっていたかもしれません。
 
もっと言えば、NEがRS最終盤で崩れなければLeague ChampionshipはGillette Stadiumで戦っていました。こうしてみると、DENにいろんな幸運の巡り合わせがあったように感じられます。
 
D#の力を中心に僅差で勝つというKubiakのゲームプラン通りといえばそれまでなのですが、一つのプレー失敗が敗戦を招く致命傷になりかねません。見ている方も疲れます。
 
CARとのSBも終わってみれば24-10ですが、4Qの残り4分までは16-10。TD一発で逆転する僅差がずっと続いた試合でした。ひとつ転べばどうなるかわからない状況をD#の力で押し切るという、この一年を象徴していた試合でした。
 
PeytonもWeek17での復帰後は、TOをしないよう慎重にパスを投げ、3rd Downで距離が残っても無理をせずにランを使っていました。当初はなじめなかったKubiakのシステムを受け入れたように見えます。結果的にSBで勝てたのは、このシステムがシーズン最終盤に完成をみたからといえるでしょう。
 
おっと、このコラムはPower Rankの話でした。
 
Power Rankは第1戦からそれぞれのチームの相対的な力量を見ながらランキングをつけていきます。そうなると、勝ち続けているチームは当然ながら上にランキングされます。負け方が悪かったり、大幅な戦力減があると一気に落ちます。
 
試合経過も、前半リードを奪って勝ち切る横綱相撲のような勝ち方の方が、僅差の試合を逆転勝ちの方よりも印象は良いでしょう。ちょうどAFC DivisionalのKC@NEがPIT@DENよりも評価されるようなものです。どちらもOnside Kickまでありましたが、勝者の安定感には雲泥の差がありました。
 
シーズン終盤でSBで勝てる戦力や体制が整うのは、今回のDENに限った話ではありません。そして力量がほぼ互角のチームが直接対決した場合、たった一つのプレーが結果を左右します。
 
今期のように一度もPower Rankで1位に立たなかったDENがSBに勝ったことで、チームケミストリーの急速な変化と個々のプレーの重要性を改めて理解しました。それらは前の試合の結果から相対的に弾き出すPower Rankだけでは表現できませんね。
 
とは言いつつも、SB終了後に発表されたシーズン最後のPower Rankで、DENが1位になったことはちょっと嬉しいですね。
 
Peytonの去就やほかのFA選手の契約などで2016シーズン開幕直前までDENがこの地位にいることはないと思います。それでも、つかの間の1位を楽しみましょう。
 

John Elwayが決着させた二つの因縁

2016年02月11日 21時30分00秒 | NFL
DENVER Broncosの勝利に終わったThe Super Bowl 50。

その余韻が覚めないうちに、DENのGM(就任時の印象が強いため、つい「副社長」と呼んでしまうのですが)John Elwayにまつわる二つの因縁についてまとめてみました。

一つめの因縁とは「Super Bowl(SB) で勝てないQB」。

Elwayは現役時代に、SBに5回出場しましたが(QBとしてはBradyに次ぐ記録)、勝てたのは晩年の2回。それまでElwayは「SBで勝てないQB」と10年以上もいわれ続けてきました(SB初出場が1987年で3回負け、初勝利を上げたのが98年)。

そして自身が率いるDENも、初出場の1978年以降SBで勝てないチームに数えられるようになっていました(DENのSB4連敗のあとに4年連続4連敗を喫するBUFが出現するわけですが)。

それでも最後の2シーズンでSB連覇を果たしたことで、Elwayは汚名を完全にすすぎ、DENに初めてのSB優勝をもたらした、地元の英雄として名を残しました。そして、副社長としてチームに復帰後、Elwayはもう一人の「SBで勝てないQB」を呼び寄せたのでした。

もちろんPeyton Manningのことです。

すでに押しも押されぬ名QBとなっていたPeytonですがSBでの勝利はわずか1回(当時は2回出場)。長年のライバル、Bradyには先を越され(4年で3回SB制覇)、弟のEliにもSBの勝利数(2戦2勝)で追い抜かれていました。

SBになかなかたどり着けない、たどり着けても勝てないQBと言われてきたのです。

そんなPeytonは2011年シーズン、首の手術のため前シーズンを全休。後遺症の可能性もあり、INDとしては再契約に踏み切れませんでした(その後、ドラフト1位指名権を持っていたINDはLuckを獲得)。

一方、2011シーズンにElwayがフロントに復帰していたDENでは新人のTebowが大人気を博し、Playoffにも進出。「Tebowing」はNFLの枠を超えた流行語にまでなりました。PlayoffでNEには敗れたときにはいろいろ指摘があったTebowでしたが、成長過程の選手でもあり、このままフランチャイズQBとして育てる選択肢もあったかもしれません。

しかし、ElwayはPeytonとの契約を選択しTebowをトレードに出しました。

その後DENで大活躍し、首の傷の後遺症を疑う声を抑え込んだ Peytonですが(2012年シーズンはPlayoffでFlaccoの一発に沈みましたね)、2013年シーズンに進出したSB 48に巨大な壁にぶつかりました。
最初のプレイでいきなりのスナップミスからのSafetyがあったとはいえ、SEAの強力ディフェンスになすすべもなく押し切られました。その姿からは、年齢(当時37歳)もあり、SB優勝は一度の、勝てないQBのまま終わりだろうという声が高まりました。

2014年シーズンは、Divisional Playoffでかつての在籍チームINDに敗れました。Peyton自身がシーズン終盤に怪我を負っていたこともあってか惨敗を喫しました。そのINDをConference Finalで破ったNEがSB 49も獲ったことで、Bradyは衰えないのにPeytonはもう終わりというイメージがさらに広がりました。

その2014年シーズン後、Elwayは大きな動きに出ます。2011年シーズンの就任後、4年連続でチームをPlayoffに導いていたFox HCを馘にし、かつての盟友(自分がエースQBだったときの控えQB)Kubiakに交代させたのです。

Fox体制にあったタガのゆるみがElwayには許せなかったのでしょう。

SB 48での大敗直後にささやかれたのはDENの準備不足でした。一部の報道によると、中立地だったNYでクラウドノイズが起こる可能性に気を配らずそれが試合直後のOLを混乱させ、開幕直後のスナップミスを引き起こしたとされています。

2014シーズンのPlayoff敗戦前も、DENのロッカーはひどいありさまだったようです。高額契約をもらえそうなことを口にする選手や次のNE戦に意識が向いている選手がいて、結果としてINDに敗れたという記事を目にしました。
 
Belichick率いるNEからもわかるように、「チームの統制」は勝つための重要条件です。逆にいえば、統制がないチームは実力があっても最後の最後(つまりSB)で勝てません。ここ数年の戦果は評価されていましたが、SBを獲るためにはFox体制ではだめと判断したのでしょう。

「剛腕(Strong Arm)」と呼ばれたElwayは、3回SBに進出するも勝てませんでした。そのElwayが晩年の2年間に連覇できたのは、DENが守備を重視したチームカラーに生まれ変わったからでした。

そして自身2度目のSB制覇のとき(38歳)よりも、さらに1歳年長のPeytonを抱えるElwayは、守備中心にチームを編成し直しました。かつての勝てなかった自分を、そしてその後の連覇を知るKubiak(91年に選手引退後、連覇当時はOCとしてDENに在籍)に指揮を取らせました。

KubiakがDCとして招聘したのはWade Philipps。守備チーム構築の達人です。得点は少なくても時間を使いながらランで進み、強力なディフェンスで守り切る…Kubiak & Philipps体制で2013年シーズンとは全く異なる道を選んでSBを目指したのです。

幸いにもチームにはElwayが最初のドラフトで指名したVon MillerをはじめFAで獲得していたWare、T.J.Ward、Talibといったタレントが揃っていたこともうまく作用したようです。

こうしてSB 48ではハイパーオフェンスを売り物にしていたDENはわずか2年後に守備のチームとしてSBに登場しました(その道のりについてはいずれ別のコラムで振り返ります)。

今回の勝利で、DENは8回SBに出場(PITに並ぶ最多記録)し3勝。同じ出場回数のPITよりも勝率は悪いですが、もうDENがSBで勝てないチームとは呼べません。

PeytonはDENに在籍した4年で2回SBに進出し、SBは通算で2勝2敗。今シーズンで引退するかどうかはまだわかりませんが、Eliとも勝利数で並び、2チームでSBに2回進出し勝利を挙げた初のQBになりました。

Elwayは、DENのフロント入りして5年。かつての自分によく似た境遇にあったPeytonを呼び寄せ彼に二つ目のリングを授けました。そして同時に、引退が近い歴戦のQBでも勝てるようチームを作り直し、DENに17年ぶりのSBトロフィーをもたらしました。

表彰式を見ながら、20年近くにわたるElwayの壮大なドラマが最終回を迎えた、そんな気がしてなりませんでした。

Peytonには、引退後INDでのフロント入りを期待する声が上がっています。その時にLuckによるINDのSB優勝が果たされていなければ、それがPeytonの最初の目標になるかもしれません。
 
おっと、Elwayのもう一つの因縁について書くのを忘れるところでした。

優勝直後のセレモニーでElwayは「He wouldn’t want me to say this, but this one’s for Pat」と叫びましたね。PatとはDENのオーナー、Pat Bowlen氏のことです。

Bowlen氏はSB 32(最初の優勝)の表彰台の上で、トロフィーを掲げながら「This one’s for John」と言った人。
誰よりもElway(John)の苦難を知っていたからこそこの言葉が口を突いたのでしょう。(いまだにこの映像が残っているところが米国のすごさですね)。

Bowlen氏は数年前にアルツハイマー病を発症し、チーム3回目の栄誉を受けたSBの会場には来られませんでした。Elwayはようやくチームがたどり着いた表彰台の上で、トロフィーを手に、18年前のオーナーの言葉に応えたのでした。

Super Bowl 50終了、Fantasyも今期はおしまい

2016年02月09日 23時13分33秒 | NFL
2015シーズンのNFLはDenver Broncosの勝利で幕を閉じました。FantasyもPlayoff Challengeがこの試合でおしまい。結果はどうだったのでしょう。
 
 
結果はこちら。見ての通り、222ポイントは1万402番目の上位スコアでした。もう少しで4桁。McManusを初戦から入れておけば届いていたかもしれません。

許せないのはThomasの0ポイント。0は4倍しても0ポイント。確かに囮に使われたのでポイントが伸びなかったのは仕方ありませんが、これは酷すぎる。さらにManningの3ポイントとHilmanの0ポイントは勝利チームのQBとRBとしてはあまりに悲しい。

Super Bowl MVPのVon Millerをはじめとする、DEFが30ポイント×4倍を稼いでくれただけに少し悔いが残ります。

ちなみに敗戦のCARではNewtonとStewartがどちらも8ポイント。私の友人は初戦から二人を入れていたので、8×4×2で64点を稼ぎました。SBがDEN vs CARという推測をしていれば、すごい得点だったかもしれません。

最終結果では4人中2位。

Conference Finalで300点台を稼いだメンバーは追い抜けませんでした。


全体ランクは5万4000番台でした。それでもこれまでの2年が2ケタ万番台だったので未来は開けた気分です。

なお優勝した人のチーム編成を見たところ、案の定CARとDENのSB登場を始めから予測していました。4倍ルールがある以上、初戦から0点でも入れておかないとポイントは伸びません。あとはSBで敗れたとはいえConference FinalでのCamとCAR DEFが挙げた高得点が全体の点数を伸ばせた背景にあったようです。

次年度のPalyoff ChallengeでもSB進出チームを決めてその2チームから有力選手を選ぶ構成で戦うつもりです。

今年は試合の経過とともにもう一つの楽しみができるFantasyの魅力を堪能できました。来季に向け、早めに選手の選択を始めるつもりです。

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス