タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 食 の 安 全 ≫

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 8月5日付『讀賣新聞』第3面〈社会〉の「スキャナー」と題する特集記事は、中国産品の安全性をめぐる問題に関して、米国内で強まる対中国不信を大きく取り上げている。日本でも、中国産ウナギに、二年前に検疫を強化して対策済みのはずの抗菌剤マラカイドグリーンが検出され、ウナギ業界を揺るがしている。米国では、この3月に、中国産のペットフードによりイヌやネコの死が相次ぎ、大きな国際問題になった。中華人民共和国では、イメージ回復に躍起になっているが、失った信用を取り戻せるか?P1010457
 同記事では、<「自由貿易が『食の安全』を脅かした」(消費者団体パブリック・シチズン)との声の高まりがある>と指摘している。このような国際的状況の中で、いくら小鳥の餌であろうと、原料の生産国が示されていない商品を、自社特製品として堂々と販売している、某大手量販店が釧路にある。袋の「スーパーデポオリジナル」という表示から判断すると、自社で、アワ・ヒエ・キビ・カナリヤシードを栽培・収穫・袋詰めをしているのだろう。それならそうと記すべきだ。
 同じ量販店の別店舗で販売しているカナリヤシードの小袋には、<原産国 カナダ>と明記してある。表示がなければ、得体の知れない国外からの輸入原料を、ただ袋詰めして販売していると疑われて反論できないだろう。「スーパーデポオリジナル」などと格好をつけても、「鼻糞丸めてマンキンタン」と同類である。

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