いささか情報は古いが、9月12日付『讀賣新聞』第3面〈総合〉の<スキャナー>が、脳卒中で倒れ治療を受けていると思われる、北朝鮮の金正日総書記の回復具合によって、今後の権力構図を予想している。
しかし、経済破綻や核開発による国際的孤立をそのままにして、この三つの想定のどれも上首尾に機能するとは思われないし、劇的変動の可能性もある。
【想定1】「著しく回復」現体制 変わらず
【想定2】「職務困難」家族内で争い激化
【想定3】「職務不能」集団指導体制も
複数の中華人民共和国筋は、「金正日総書記について、中国政府が『脳卒中で倒れ、今も四肢に障害が残っている』と断定している」(9月15日付『北海道新聞』第3面〈総合〉)ことを十四日に明らかにした。まだ後継者問題(写真<左>は、前掲『讀賣新聞』から転写)を云々する事態ではないようだが、遠からず朝鮮半島情勢が不安定化することは避けられないだろう。
北朝鮮の国営朝鮮中央通信は、総書記の健康に問題がないことを示すために十月十一日に公表した軍部隊視察の写真(十一月三日投稿ブログ≪姿を消した総書記≫参照)の不自然さを指摘され、十一月一日、金総書記サッカー観戦記事とともに、健在をアピールする写真(11月3日付『讀賣新聞』第2面<総合>から転写)を配信した。これにも不自然さがないわけではない。
讀賣新聞がこの写真と解説記事を黒枠で囲っていることに特別な意図はないのだろうが、私のような凡人は、ある種の黙示を感じてしまう。私の素人判断では、北朝鮮は、取り敢えず【想定3】の集団指導体制に移行するだろう。家族内の後継争いは起こらないと見る。? あとはおぼろ、ああ・・・? だ。
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