東京に本店がある大手の都市銀行から、地方の弱小信用組合に至るまで、信用第一であるべき各種金融機関でどうして職員による着服事件が後を絶たないのか。
カラスが鳴かない日があっても、各種情報メディアで着服事件を目にしない日はない。スズメの涙程度の利息しかつけずに元金まで掠め取るとは、
<元幕別郵便局員や元伯太西郵便局長>のような職員がいる金融機関に預金をするより、箪笥預金のほうがよほど安心できる。 十月二日、札幌中央信用組合は、「豊平支店の窓口担当の女子職員が2008年1月から今年8月にかけて、82回にわたって総額212万9000円を着服していた」(10月3日付『讀賣新聞』第29面)ことを公表し、同職員を懲戒解雇した。
09年3月期決算によると、札幌中央信用組合は、純損益が前年同期と比べ47.1%減の五千百万円と、かろうじて赤字決算を免れているが、北海道内七信組の純損益合算値は十一億円の赤字である。職員は信組の厳しい経営環境を認識していないのではないか。
札幌の本店<中信ビル>(同信組のHPから転載、ネットワーク地図も同様)は、他の金融機関も入っているとはいえ、預金残高が一億円に満たない経営規模や経営内容に比して分不相応に思われる。
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