日本では、明治五年十二月三日をもって太陽暦に改暦され、この日は明治六年一月一日となった。平成二十一年十月三日は、旧暦の八月十五日に当たり、暦には十五夜と記されている。
旧暦では、八月十五日の月を「中秋の名月」と呼び、秋の澄んだ空に昇る月を観賞する風習があり、太陽暦に改まっても、秋の収穫物を添えて月を愛でる習慣は残ったが、昨今は、ススキに月見団子を供える家庭はほとんどなくなった。
実際の月の望(満月)は、三日ではなく四日だった。旧暦十五日と満月が一致しないのは、一日(ついたち)が「新月となる瞬間を含む日」で長短があること、月の軌道が円でないため新月から満月までの日数が一定でないことによる。
ヨーロッパでは、満月の夜に狼男が現れ人間を襲うという伝説があるが、この日の我が家では、早朝にキノコを三種類と、表が濃緑色で腹部と脚が朱色のカメムシを発見しただけで、夜間は何も起こらなかった。ま、当たり前のことだが、私はなにやら悪夢にうなされたような気がした。
写真<左>は、ユズの鉢に出た不明の可愛いキノコ。<中左>は、九月三十日投稿の≪我が家の庭に秋の訪れ≫で、「これが最後」の後のタモギタケ。<中右>は、通路の小砂利の間に顔を出したホコリタケ。<右>は、動きが素早くて撮影するのに苦労した曲者の「屁こき虫」。昆虫図鑑を調べると、アオクチブトカメムシと思われる。肉食で蛾の幼虫を攻撃するので、ユズに悪さをすることはないようだが、油断はならない。
最近の「行住坐臥」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事