タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 落雪防止用の筵をはずす ≫

P1000336 4月28日(土)、NHKテレビの天気予報では、釧路の気温は13度となっていたのに、晴れてはいるが、冷たい西風が強く吹き、冬用の防寒服を着ても非常に寒い。大型連休の始まりといっても、この時期にいつも、春の庭の手入れが始まるので、わが家には関係がない。
 今日は、まず、家の北側の落雪防止用の筵をはずした。半年ぶりに、筵で隠れていたエゾシャクナゲの上部が姿を見せ、寒風に吹きさらされなかった鮮やかな緑色の葉が好天に映える。はずした筵は、写真のように小さく折りたたみ、紐で束ねて秋まで物置に保存する。P1000342
 しかし、筵とはいっても名前だけで、稲わらで編んだ昔の筵とは似ても似つかない偽物である。塩化ビニールの紐で編んだ、こんなペラペラのものを恥ずかしくもなく筵と称して販売する<ホームセンター>なる存在とは、そも、なにものなのか。情けないとしかいいようがない。自分のことを棚に上げていうのも気が引けるが、いまは、人間も物も組織も、紛い物が大手を振ってまかり通る世の中になってしまい、本物を選択しようにも選択の余地がないのである。ホモ・サピエンスの行く末は既に見えたといってよいだろう。
 ともかく、作業を進めなければならない。次に、家の南側に回り、雪による枝折れ防止のためにエゾムラサキツツジに巻き付けた紐を取り外した。スズメとアトリが、「早く餌場を離れろ」とばかりに騒ぐのを気にしながら、本日の作業を終えた。わが女房曰わく、「主客転倒じゃないかしら?」「いいんだよ、小鳥が相手なんだから」

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