釧路市災害時指定避難施設の釧路市立城山小学校の体育館と校舎の一部が、今年五月二十七日、大雨や大地震で背後の斜面が崩壊する恐れがあるとして、道の土砂災害特別警戒区域(崖に面している体育館の一部=写真中段)及び土砂災害警戒区域(体育館の大半と校舎の一部=写真上段)に指定(道の指定図面=写真下段<右>は、道の公式HPから転写)された。
おりしも、台風12号から変わった温帯性低気圧と台風13号に挟まれ北海道は五日から六日にかけて大雨が降る恐れがあり、土砂崩れによる城山小学校体育館の危険性を指摘しておきたい。釧路市では、道から警戒区域に指定された後、「城山小体育館を避難施設の指定から解除することを検討している」(8月27日付『北海道新聞』第24面)が、校舎の安全な部分をそのまま避難施設として使用するという。 警戒区域指定の住民への周知に関して、釧路市は「区域を表示した地図を周辺約100戸に配布し、市のホームページ(HP)で公開するにとどまって」(同新聞)いて、HPの「土砂災害ハザードマップ30(城山1丁目2)」では、避難場所は「北海道教育大学釧路校」と記されている。
地震や津波などで混乱する中で、城山小学校の校舎の安全な場所への避難住民の誘導ができるのかどうか。市は「災害時には市職員がかけつけるので、誘導などの対応はできる」(同新聞)というが、大津波で橋が一瞬の間に通行不能になることもあり得ると考えなければならない。市の備えは甘いのではないか。
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