タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

新聞5紙第1面「編集コラム」における接続助詞「が」の使用例

 11 28 日投稿の「三度目・悪文の見本」(記事についてはこちらをクリック)で、接続助詞「が」の濫用によって文体がだらしなく弛緩している、どうもこうも手の施しようのない悪文の見本を提示した。

 本日は、新聞編集に携わる人たちの使用例を、新聞5紙の「編集コラム」で検証してみた。ま、文筆をもって生活の活計とする人たちだから、当然至極と言うべきか、概ね妥当な使い方ではある。

 しかし、「天声人語」と「卓上四季」が連続して用いている、助動詞「だ」と接続助詞「が」の組み合わせ、もしくは接続詞「だが」は、響きが良くないので連続使用は避けるべきだろう。スペースが限られた新聞紙面で文字数の制限が求められることはよく分かる。それにしても、「だが」は「しかし」と比べて僅か1文字の節約にしかならない。この1文字のために、響きの汚い「だが」を選択するメリットがあるかどうか、甚だ疑問である。特に昨今は鼻濁音を発音できない人が多いので、「だが」がとてつもなく耳障りに響くことを、文章のプロには肝に銘じてもらいたい。
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