小沢一郎が民主党代表選挙に出馬検討だって? そりゃ悪い冗談だよ。「小沢グループ以外からの幅広い支持が得られること」(8月20日付『讀賣新聞』第1面)が条件だそうだが、「政治とカネ」の問題で「俎板の鯉」が、池の中に戻っても酸素不足で腹を上にしてプカプカだろう。小沢はそんな醜態を晒すアホではない。
参院選惨敗後、じり貧の空き缶(菅)だが、いくらなんでも一年間で三人目の総理大臣、しかも、資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規制法違反で刑事被告人になる可能性のある人物(鳩山グループの研修会の懇親会に姿を見せ破顔する小沢=写真上段は、同新聞・第3面から、乾杯する小沢=写真下段は、同新聞・第1面から転写)を選出すれば、民主党は物笑いの種になるだろう。日本政府の国際的信用も失いかねない。
小沢の目論見は、自身が代表選に出ることではなく、「俺の協力がなければ何もできないぞ、菅。小沢はずしなぞやっていていいのか」という脅しだと私は見ている。結束誇示が目的なのだ。幽霊の正体見たり枯れ尾花、だよ。
それにしても、空き缶(菅)は代表選を前にして、なぜ元気がないのか。まさか異常な猛暑にバテたわけではあるまい。時事通信社の世論調査(6~9日)で内閣支持率は31.8→36.0%、共同通信社の調査で36.3→38.7%と、何もしなくても微増しているではないか。日本の経済は円高と成長鈍化で先の展望が開けないのに、政府には有効な手立てを打つ気配がない。小沢の動きに呪縛されていては、総理大臣としての資質が問われるぞ。いや、もう不適格の烙印が押されようとしているのではないか。
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