タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 好みのコーヒーカップ ≫

P1020047P1020048
 コーヒーは、私も女房も大好きで、ここ二十年来、毎朝欠かしたことがない。二人とも、豆の種類に好き嫌いはないが、どちらかといえば酸味のある方が好みである。
 カップについては、二人は好対照で、私があれこれと数多く蒐集したのに対して、女房は、閉店して久しい丸三鶴屋デパートで購入した、古い<コブシ焼き>を未だに愛用している。私も、結局は、写真左の<古伊万里焼風>と右の<美濃焼>に落ち着いた。P1020049たまには雰囲気を変えて、焼き窯不明の、薄い水色の縁取りがついたカップを使うこともあるが、大方は<古伊万里焼風>になった。
 在職時は、最初の五年を除いて、すべて個室勤務だったので、昼食後に、<美濃焼>のカップで、ひとりで静かにコーヒーを味わうのを楽しみとし、女房がどんな豆を挽いてくれたのか、最初の一口の香りと味わいを大事にした。周囲の喧噪を免れ、貴重な一時をくつろぐことができたのは有り難かった。
 11月11日付『読売新聞』第24面〈くらし〉の<探健くらぶ>欄に、健康飲料としてコーヒーの効用がいろいろ列挙されている。「コーヒーに含まれるカフェインは、自律神経を刺激し、血行がよくなるなど、代謝を活発にする作用があります」という学者の談話や、糖尿病や大腸癌・肝臓癌の予防になるという研究結果の紹介には、あまり興味はないが、「ほぅ、そうなのか」と悪い気はしない。
 記事には、「血流をよくする・利尿作用がある・自律神経を刺激し、脂肪燃焼を促進する・血糖値を下げる・腸の動きを良くし、便秘を解消・体内の脂肪の酸化を防ぎ、癌や老化を防ぐ」とあるが、女房はいつも便秘気味だし、私も病院通いが多い。ま、単なる嗜好品にそれほど多くを期待することもなかろう。 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「行住坐臥」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事