九月九日は、朝七時四十分に出発し、TKNの山林でハタケシメジを採ったが、田舎家のラズベリーは収穫するほど熟していなかったので、昼食後、清里峠を越え、道道150号(摩周湖中標津線)を南下して、開陽台に寄ってから中標津に向かった。峠から10㌔あたりで、左手に山全体が牧草地になっているこんもりした低山が見え、斜面に「牛文字」が浮かんでいた。モアン山と牛文字は有名で、自然の景観を損ねるという批判もあるそうだが、酪農業で成り立っている養老牛の街にふさわしい、と私も女房も意見が一致し、カメラを向けた。
この日はたまたま、道路を挟んで反対側(中標津に向かって右側)の牧草地で、牧草ロールベールを作る作業が行われていた。先行するロータリレーキ(写真<左>)が一定の幅に刈草を均一に集め、トラクターに引かれた細断ロールベーラ(写真<中>=牧草の取り入れ口にミキサーが設置されている)が圧力をかけて牧草を円柱形のロールベールにすると、ロールベーラの後ろの部分がパカッと開いて、ベールが転がり出てくる。この作業の後、ロールベールにオートラップマシーンでポリエチレンラップが巻かれ、牧草ロールベールラップサイロ完成となる。
写真<右>のロールベールの遙か彼方に、武佐岳(1006㍍)と俣落岳(1004㍍)が見える。武佐岳登山口へのルートは少し複雑なので、初めての人は旧登山口展望台まで中標津からタクシーを利用するとよい。登山口には宿泊可能な憩清荘があり、標津岳(1061㍍)よりポピュラー山である。開陽台からは展望台の北側、すぐ目の前に見える。
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