タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪高齢運転者が起こす交通事故≫

P1130491 写真上段は、住宅街の生活道路で、児童の通学路でもある。緩やかな傾斜が南北に長く続くが、生活道路にしては比較的幅員が広いため、老いも若きも制限速度30㌔をはるかに超え、時速60~70㌔で突っ走る車も稀ではない。
 九月二十八日、オンコの剪定作業を終え、家に入り一休みをしていると、午後四時二十分ころ、ドンッと音が聞こえた。たまたま新聞の集金人が「いま、すぐ下で自動車事故ですよ」というので、カメラを持って外に出た。
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 事故の原因は、登り坂道を走行してきたミニバン(七十歳代の男性運転)が、交差点を横断中の軽自動車(三十歳代の男性運転)に気づくのが遅れたこと。自車のフロント右角を相手のフロント左車輪付近に衝突させ、軽自動車を歩道上まではね飛ばした。自らはそのままのスピードで交差点角の民家の擁壁に激突、フロント部を大破し、反動でセンターライン付近まではね返された。ブレーキの痕跡が全くないので、ミニバンの運転者には軽自動車が視野に入っていなかったのだろう。動体視力、及び、即座にブレーキを踏む機敏な判断と動作が衰えている高齢者による典型的な事故である。
 昨年度のデータによると、「高齢運転者が、死亡事故を引き起こした割合は22.9%と前年より4ポイント増加し、全年代の中で最も高かった」(10年1月8日付『讀賣新聞』第25面)という。高齢運転者の数も年ごとに増え続け、高齢化社会と高齢者の交通事故増加は、被害者・加害者ともに大きな社会問題になっている。
 今回の事故では、あまり速度が出ていなかったようで、ミニバンの高齢運転者が軽傷、軽自動車の運転者に怪我はなかったようである。不幸中の幸いだった。それにしても、ブレーキを踏まず、アクセルに足を載せたまま相手の車をはね飛ばし、自らは擁壁に激突するとは恐ろしい運転である。免許証を自主返上すべきではないか。

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