8月25日付『北海道新聞』第29面〈道東〉は、音別の市道「風連別馬主来線」で、大量の家庭ゴミの不法投棄が見つかったことを報じている。釧路市音別行政センター職員が回収したところ、三十リットルサイズ十二袋分にもなったそうである。
戦後の民主教育の成果がこれである。モラルもへったくれもない。自分さえよかれ、という風潮が蔓延していると見てよい。権利だけ主張して義務を果たさない人間を育てたのは、そも何者か?
上の写真は、釧路労災病院の駐車場で撮影した。雨水桝の中蓋の上に、車からトレイのタバコの吸い殻をそっくり投げ捨てたのである。私は、8月26日投稿の≪釧路労災病院全館禁煙≫で、病院の建物の近くで喫煙者を一人も見かけなかった、と記したが、ガードマンの目の届かない駐車場の隅で、このような公徳心のない行為が平然と行われているのを見て、日本の社会の行く末を危ぶまないではいられなかった。
釧路赤十字病院の南玄関横で、禁煙表示を目の前にして、平然とタバコを吸う茶髪の若者に、いったい誰が「にーさん、ここは喫煙禁止の場所だよ」と注意できるのか。私は、還暦を過ぎてなお血の気が多く、すぐ熱くなる性格なので、何度か我が身を危険に晒した阿呆である。
注意すると、「おい、じーさん、やるのかよ」とくるから、両手を後ろに回して、「へっ、俺はやらねーよ」と、さっと逃げるのが肝心だと悟った。その場にもたもたしていれば、かなう相手ではない。来院するほとんどの老若男女が、受動喫煙を甘んじて受け入れ、見ないようにして、無言でそそくさとその場を離れる。それが利口というものだろうが、私には我慢がならないのである。
しかし、大量の家庭ゴミの不法投棄は、このような若者ではなく、昭和一桁生まれの七十代が育てた、四十代後半から五十代前半の世代に多いのではないか、と私は睨んでいる。理由は、昭和一桁生まれに尋ねるとよいだろう。
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