九月六日、釧路沖の調査捕鯨でミンククジラが一頭捕獲された。
釧路港に水揚げされたクジラ(画像上段<左>は、9月7日付『釧路新聞』第1面から転写)は、「すぐに下道水産釧路加工場内に設けられた調査本部で、体長や胃の内容物を調べた」(同新聞)後、解体され、副産物として生肉約五百㌔が、八日、市内の店頭(画像上段<右>は、9日付・同新聞・第1面から転写)に並んだ。
私がクジラの刺身を好むことを知っていて、女房が近くの鮮魚店で、百㌘五百円もするミンククジラの生肉を購入してくれ、八日の夕食は、大漁ドンパクの秋田県湯沢市のブースで手に入れた純米酒「ひやおろし<両関>」の肴に柔らかい生肉を賞味した。
捕鯨は、日本の伝統的な食文化と結びついた長い歴史があるが、現在は、国際捕鯨委員会を中心とした反捕鯨国の強硬姿勢に対抗して、調査捕鯨を続行できるかどうか危ぶまれている。クジラの他にもマグロ取引中止を求める声も大きく、日本は四面楚歌の状況に置かれている。
十九世紀に、鯨油だけが目的でクジラを乱獲しながら、今はクジラを自然保護の象徴として声高に日本を攻撃するアングロ・サクソン族の身勝手さに強く異議を唱えたいが、残念ながら時代の流れは如何ともしがたい。
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