タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

限られた字数の中で「思う」を多用して文体がだらしなく弛緩した悪文の見本

※1 上掲「巷論」は、2018年2月3日付『釧路新聞』第3面から、
 縦横比を変更し着色を加えて転載。
 
※2 ポインターを当てクリックすると、画像は拡大できる。

 2月 13 日付『北海道新聞』第6面の「読者の声」欄に載った「気になるプロの言葉遣い」と題する投書(智田鉄雄さん・札幌市北区)を読み、「『思います』を連発する司会者」に関連して、切り抜き保存してある『釧路新聞』の「巷論」のことを思い出した。

 限られた字数の中での同じ言葉あるいは文字の多用は、小中学生の作文でも避けるように指導される。上掲「巷論」で用いられている「思う」8例のうち、少なくとも半数は他の言い方に換えるべきだろう。弛緩した文体が引き締まること請け合いである。日記ならいざ知らず、公開するつもりなら、不要な重複が生じないように、草稿に念入りな推敲を加えることを怠ってはならない。

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