アッと驚く為五郎! 江沢民氏死亡説は、七月五日からインターネット上で広まり始めたが、中国政府当局は、国営新華社通信を通じて断固これを否定した。 それにもかかわらず、7月7日付『産経新聞』が「号外」で六日に死去(号外新聞の紙面=写真下段は、Twitpic「リオ Leo October 9, 2011」から転載)したことを報じたのは信頼すべき根拠があってのことだろうが、江沢民氏が辛亥革命100周年記念大会に出席(胡錦濤国家主席と握手する江沢民氏=写真上段は、10月10日付『北海道新聞』第3面から転写)したことから、結果として完全な誤報となり、産経新聞社はホームページに「見出しおよび記事の内容を取り消し、関係者と読者のみなさまにおわびします」との記事を掲載した。
しかし、政府当局が死亡説を否定した後も重病説が流れていただけに、「北京の外交筋は中国中央テレビが中継した記念大会に江氏が出てきたのを見て」(同新聞)驚きを隠さなかったという。共産党古参幹部にさえ、大会出席情報は知らされていなかったようで、保守的な江氏の突然の健在アピールによって、来年の共産党大会で胡主席の跡を継ぐ予定の習近平氏の民主化に向けた取り組みに影響を与えることが必須となったことは間違いない。国家機密扱いの江氏の健康状態については、ここしばらく憶測が飛び交うことだろう。
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