タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 商品不当表示(再び) ≫

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 7月25日、物置小屋の屋根を修理するため、下地材として使う四分板と貫を買いにホーマックに出かけた。製材の実寸が、長さを除いて、表示より少ないことは、少年の頃から知っていたが、改めて店頭でこの不当表示が堂々と張り出されているのを見て、木材業界は未だに、この悪習慣を止めないのかと驚かされた。メジャーを当てると、広幅板180は、幅175ミリ・厚さ11ミリ、貫は、幅103ミリ・厚さ17ミリしかない。長さは、二寸ほど長めに玉切りされた丸太をそのまま製材にするので、九尺ものなら280センチくらいはあるのが普通である。P1010380
 製材に表示どおりの寸法がないことは、ホーマックに限ったことではない。木材業界では、昔からそのように丸太を挽くので、どこで買っても同じである。工場は、帯鋸の目の幅があるから、というが、それなら、初めからその分を見込んで、出来上がり六寸(貫なら三寸五分)になるように挽けばよいことである。木材は乾燥すると収縮するが、乾燥による僅かな寸詰まりに難癖をつけているのではない。姑息な悪習慣は止めるべきだと言っているのである。石高を誤魔化している、という意識すらない者に、商売をする資格はない。
 店員に尋ねても無駄なことを承知の上で尋ねると、「えっ、そうなんですか」と、とぼけた返事が返ってきた。自分の店舗の商品だろうが。それで木材コーナー担当がよく務まるものだ。幅180ミリと表示して、175ミリしかない商品を販売して恥ずかしくないのだろうか。

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