タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 母の形見のロッケリー、春一番の花 ≫

P1030058 昨年三月に母が亡くなって、二十年以上も丹精込めて手入れしてきた主のいないロッケリーに二度目の春が訪れた。母が毎年、春一番に移植鏝(こて)を入れるのは、自分で<雪割草>と呼んでいたサクラソウの園芸種(品種名は不明)で、この花から母の園芸作業が始まるのが常だった。
 今回は、私が帯広の造園業者から購入した岩石に寄り添うキバナシャクナゲを含め、ロッケリーで最も早咲きの花を四種類選び、母の御霊(みたま)に捧げたい。
P1030103_2P1030086_2 母はこの自称<雪割草>が好きで、私が少年の頃から田舎家の花壇にたくさん植わっていた。春先は花が寄り集まったボンボリが目立って可愛いが、夏には葉が繁って大株になるので、花壇の邪魔者という感がなきにしもあらずだった。大株のままで放置すると根詰まりを起こして花数が少なくなるので、母は、花が終わると株分けして若返りを図っていたのだと思う。
P1030104_2P1030057_2 写真下段<左>は、釧路に越してから園芸店で購入したもの。購入時は割り箸に品種名を記して株元に刺していたが、何時とはなしに失われ、本人にも品種名が分からなくなった。
 母は記憶が薄れたため、私が調べてみたが、どうも洋種の高山植物らしく、つきとめられないままになった。

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