タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪行政の長の職務を理解しない無能総理大臣≫

P1080011 一月十六日午後、日比谷公会堂で開催された民主党定期大会の冒頭で、鳩山首相が、「小沢幹事長を信じている。臆することなく、自らの潔白を説明し、職務の遂行に全力を挙げていただくことを要請する」(1月17日付『讀賣新聞』第1面)と挨拶すると、すかさず、小沢一郎は幹事長続投の決意表明演説を行い、党内で噴出寸前の幹事長辞任の声を抑え込むことに成功した。(二人の写真は、<MSN産経ニュース 10.1.16.23:19>から転載)
 小沢が「断固として、毅然(きぜん)として信念を通し、戦っていく決意だ」(1月17日付『北海道新聞』第4面)と述べた検察との全面対決宣言は、この日午前に首相官邸で打ち合わせたシナリオどおりだった。
PhotoPhoto_2 官邸で鳩山首相は、検察との対決姿勢を強める小沢に、「どうぞ闘って下さい」(前掲『讀賣新聞』)と対応したことを記者団に自ら明らかにしている。首相がどのように取り繕っても、振り上げた拳(写真は同新聞から転写)が検察に向けられていると指摘されて言い逃れはできない。
 行政の長たる内閣総理大臣は、検事総長を指揮する権限を有する法務大臣の任命権者であり、行政機構上法務省の一機関である検察庁を相手に闘うということは、間接的に指揮権発動への関与もあり得ることを意味する。そのような重大な立場にあることを認識しないで発言したとすれば、単に軽率とか不見識とかではすまないのではないか。日本国民は、母親から億単位の子ども手当をもらって恬として恥じない無能総理大臣に率いられる国家の行く末をいずれ思い知らされるだろう。

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