4月9日付『讀賣新聞』第2面〈総合〉<スキャナー>欄の大見出しは、「小沢氏メンツ最優先」、中見出しは、「民主内賛成封じ込め」である。
日銀総裁・副総裁人事について、民主党が、3月12日「武藤総裁・伊藤副総裁」、19日「田波総裁」、4月8日「渡辺副総裁」と不同意を重ねたのは、どう理屈をこね回そうと、小沢党首が、大規模な世界的金融危機を顧みず、ひたすら倒閣・総選挙しか念頭に置かなかった結果であり、日本の対外的評価を大きく傷つけた。
反対するばかりで、党内の良識ある論議をトップダウンで覆した小沢党首に対して、党内から公然と批判の声が上がっている。メンツに拘る人間に碌なものはいない。
4月10日付『釧路新聞』第4面<潮流/底流>欄の大見出しは、「聖火、激しく揺れる」、小見出しは、「メンツ傷つき猛反発」である。
中共政府が「調和の旅」と呼ぶ、オリンピックの聖火リレーが、ロンドンに続いてパリでも大混乱に陥る事態となり、国際舞台で「メンツを傷つけられた」胡錦濤政権は、自らが行ったチベット民族暴動武力鎮圧を棚に上げ、聖火リレー妨害を「ごく少数のチベット独立分子が行った下劣な行為」と意図的に歪曲している。胡錦濤国家主席が、自己のメンツと国家の威信に拘って、妨害行為にいくら猛反発しようと、人権抑圧に抗議する世界の世論を抑えることはできない。
<写真左は、3月19日付『讀賣新聞』第3面〈総合〉から転写、右は、フリー百 科事典『ウィキペディア』から転載>
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