平成十八年三月に退職後、膨大な量の蔵書・各種文献等は、自宅三畳間の書庫に収まっているものを除いて、すべてダンボール箱のまま田舎家に運び入れた。いずれ田舎家で晴耕雨読の生活を、という思いがあったが、現実は諸般の理由でそうならなかった。
玉石混淆の蔵書は、価値の軽重にかかわらず、すべてを、NPO法人「釧路手をつなぐ育成会」所属の施設「サン・フラワー」に古雑誌として供出することにした。この会とは既に古新聞・金属の供出で繋がりがあり、施設長の中村堅司氏とは既知の間柄である。いまさらギリシャ語やラテン語の文献を読むこともない。手に取ればなにがしかの思いが浮かんでくるが、未練はない。少しでも施設に通う人たちに仕事を提供できればと願っている。
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