10月26日告示の釧路市長選挙に立候補を届け出た、松永俊雄(共産党公認)・蝦名大也(無所属)・上田徳郎(無所属)の三氏が、届け出の前日、市内の鳥取ドームで行われた「釧路市長選挙マニフェスト型公開討論会」(写真は、10月26日付『釧路新聞』第1面から転写)で、具体的な政策を大いに語ったのは、結構なことだった。
この三つどもえの形は、伊東良孝市長の退職後、紆余曲折があって出来上がったが、結局は、「自民党・道民会議で政審委員長を務めているので出馬しない」と公言していた蝦名氏が、早々と水面下で民主党・新党大地と連携した結果であって、民主党の作戦勝ちは明らかである。市民党を名乗っても、蝦名氏には大地の色がついている。 鈴木派と旧北村派との確執を避けるため、自民党釧路支部が擁立を進めてきた、政治色のない上原丈和・副市長(写真は、10月17日付『北海道新聞』第21面〈釧路・根室〉から転写)は、14日に蝦名氏(鈴木派)が出馬表明をし、蝦名氏が出るなら、と上田氏(旧北村派)も15日に出馬を決めたため、16日に、選挙後に対立軸を残すという地域のマイナス要因を考慮して不出馬を表明した。
今回の市長選の構図は、次期衆院選に影響することは必至であり、思惑どおりの成り行きに、鈴木宗男氏はほくそ笑んだことだろう。しかし、<政治の世界は一寸先は闇>というから、年明け以降に先送りされる公算が強い衆院選の予想はだれにもできない。新市長には、黙々と市政に専念してもらいたいものだ。
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