はるか昔はいざ知らず、今どき「学校の先生は聖職」などと言うつもりはないが、それにしても、余りに常軌を逸しているのではないか。
十一月四日、釧路町立中学校の男性教員が、飲酒運転で免許停止中にもかかわらず無免許運転を繰り返し、あまつさえ、「校内の金庫から現金約17万円を盗」(11月4日付『北海道新聞』夕刊・第16面)み、道教委から懲戒免職処分を受けた。
監督指導責任を問われ、校長が戒告処分となったが、金庫の管理は別として、校長や教頭といえども、教員各人の私生活を監督指導できるものではない。二年後に定年退職を迎える当該校長については、不運としか言いようがない。
飲酒運転については、悲惨な事故の原因となることが多く、法改正によって罰則強化が進められてきた。平成十九年九月に施行された改正道交法で、酒気帯び運転の処分が重くなり、さらに今年六月の改正道交法施行令(平成21年9月23日付『讀賣新聞』第22面から転写)で、違反点数が大幅に引き上げられた。
件(くだん)の中学校教員の場合は「酒気帯び運転(0.15~0.25㎎未満)」で「免許停止90日」の行政処分だったのだろう。この間、どのような気持ちで校門を無免許で行き来したのか。何の痛痒も感じなかったのか・・・
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