タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪鳩山首相「朝三暮四」の意味を誤り赤っ恥≫

Photo 一月二十二日午前の衆議院予算委員会で、鳩山首相は、茂木敏充・自民党幹事長代理に「朝三暮四」の意味を尋ねられ、「よく知っている。物事をあっさり変えてしまうことだ」(1月23日付『讀賣新聞』第11面)と返答し、茂木氏に「首相が言ったのは『朝令暮改』だ『朝三暮四』とは、朝と夕方で数を変えることでごまかすことだ。1次補正を凍結しておきながら、堂々と復活させるようなことだ」(同新聞)とやり返された。
 ま、この世に完全無謬な人間などいないから、総理大臣といえども突然四文字熟語の意味を尋ねられ勘違いすることもあろうが、このときは自信満々(答弁の写真は、<MSN産経ニュース 10.1.22.10:33>から転載)だったというから、正真正銘の間違いだ。首相就任以来、朝(あした)の発言を夕(ゆうべ)に撤回あるいは修正することを繰り返してきたので、「朝令暮改」の習性が身に染みているに違いない。
Photo_3_2_2 昨年一月二十日、麻生内閣の参議院予算委員会で質問に立ち、麻生首相に漢字テストをした石井一・民主党副代表(肩書きは当時。漢字パネルを示して質問する写真は、<MSN産経ニュース 09.1.21.23:02>から、資料に目を通す麻生首相の写真も同ニュースから転載)は、鳩山首相に国会審議の場で同じテストをやってみたらどうか。
 頻繁に繰り返される朝令暮改が、ボクシングのボデーブローのように政権にダメージを蓄積することに鈍感な鳩山首相は、内閣を統べる資質に欠けると言わざるを得ない。"Trust me." から始まって、「起訴されないことを望みたい」に至る一連の軽率発言に、選挙で国民の信任を得た、などとは痴(おこ)の沙汰である。

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