飲酒運転や少女の性的被害の防止が大きな社会問題になっている最中(さなか)に、道内で二月から警察官による飲酒運転・少女への淫行が連続して発生した(不祥事一覧は、3月16日付『北海道新聞』第5面から転写)。
斜里警察署浜小清水駐在所(写真中段)の巡査部長(55歳)は、二月十三日、駐在所から斜里署までミニパトカーを酒気帯び運転し、物損事故を起こした。 道警は、二十六日、「巡査部長を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検するとともに、同日付で懲戒免職とした」(2月27日付『讀賣新聞』第33面)。「焼酎3杯をストレートで飲んで」(同新聞)パトカーを運転したというから、これまでも警察官としてふさわしい勤務状態だったのかどうか。常習的な酒気帯び運転者だった可能性が高い。
中標津署の巡査(24歳)の場合は、二月十三日、十八歳未満と知りながら女子高校生とホテルで淫行に及んだもので、三月四日に道青少年健全育成条例違反容疑で道警釧路方面本部に逮捕された(3月5日付、同新聞・第35面参照)。
同巡査は、三月十三日、釧路簡裁から罰金三十万円の略式命令、道警から停職三ケ月の懲戒処分を受け、同日付で依願退職した。若い警察官には、警察という特異な閉鎖的職場にあってストレスが潜在化しているのではないか。
稚内署(署長=写真下段<左>は署の公式HPから転載)の警部(44歳)は、昨年三月まで一年間、十七歳の女子高校生と淫行を繰り返したが、未成年とは知らなかったという理由で起訴されなかった。三月四日に道警から停職三ケ月の懲戒処分を受け、同日付で依願退職したが、生活安全課長という要職にあった者の実質的児童売春行為が社会に与える影響を考慮するなら、処分と依願退職が適切だったかどうか疑問が残る。
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