半眼
2017-05-18 | 武道
正座の姿勢に於いて遠山の目附となるよう師匠から指導を受けている。遠山の目附とは辞書によると目は相手の顔面に付けるが一点を凝視するのではなく遠い山を見るように相手全体を視野に入れる事とある。目を半眼に開くのである。
先日全日本演武大会で上洛したが、古都の町の仏像、憤怒の形相の不動明王等を除けば阿弥陀如来、菩薩と殆どの仏像は半眼である。
如来の半眼は「三昧」と言って心を静め乱れず集中している状態なのだそうだ。(菩薩の半眼は慈愛の眼差し)いずれも半眼により肉眼ではっきり見つめるだけでなく、心眼と共に見るのだという。
半眼にし、遠山の目附で演武を行ずる❗
肉眼により捉え、心の目によって見えない真実を見抜く…。居合を修業する上で大事な事であると教えられた。何時か仮想敵に対し心眼で見切った心境に近づける日が来るのであろうか。
技と共に修業、修業❗