先日の投稿記事でも触れましたが在庫で持っているガスダンパーは既設のものの二倍ほどのパワーのための強力すぎるので交換するのを中止しました。
現状でも筆者の力だと難なく屋根は持ち上げられますが、本来の目標は家内でも持ち上げられることなので、そのための改善策を考えていました。
結論としては、現状の取り付け位置が支点側に近いので少し棟側にずらして取り付けることにしました。
こうすることで力点が支点から遠くなり、しかもベクトルの方向が現状より上方向に向くので、これだけでガスダンパーの効きが良くなります。
現在取り付けてあるガスダンパーの仕様は…
406〜588Nの反力がありますが、ストローク長にリニアに比例して反力が変化すると仮定すると反力変化量Δ8N/cmとなり、現在の取付セッティングでは屋根を下げた位置、つまり一番収縮した時(最大長670-90mm)の時の反力は442N、屋根を跳ね上げた時(最大長670mm)の反力は398Nとなります。
また、垂直に上方向に働くベクトルは、その仰角0〜45°によっても変化します。
実際の使用面でも現状のセッティングでは屋根のフル展開直前にならないと持ち上げる際の負荷が軽減しないのと言うのが実感ですが、反力計算でも40°以上の仰角、殆どフル展開の状態にならないと重力の方が優っている結果になりました。
つまり、ずっと持ち上げ続ける必要があると言うことです。
この状態を持ち上げる途中でガスダンパーの反力を利用して自力で持ち上がるようにセッティングを変えたいのですが…
例えば車体側のダンパーの取付位置をもっと左側にずらしちょうど中心部にセットすると、最初の方はやはり力が必要ですが、約20°くらいまで持ち上げれば、そこからは反力による上方向への力が勝り自動的に屋根が持ち上がって行くようになります。
但し、フル展開の状態から屋根を降ろそうとすると、把手を付けてある支点から920mmの位置で引っ張ると最初に最大で40kgfの力が必要になります。
勿論、自分の体重を使えば大人であれば問題ない力ですし、屋根が押し下がって来れば反力もそれに伴って小さくなるので問題はないと思うのですが、実際の使用感として適切なのかが全く分かりません。
もう少し時間をかけて最適値を探してみたいと思います。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s