二度目の富士登山。
今回は主要四ルートの中で最長ルートである御殿場コースを登ります。
御殿場コースは雄大な富士山を眺めながらの登山と下山の大砂走りとどのコースよりもスケールの大きい富士山を満喫出来ますよ。
大砂走りです。深い砂礫が数キロに渡って続いています。まるで砂浜です。走るもよし、歩くもよし。
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この御殿場コースは夏のピーク時でも新五合目まで車で行く事が出来ます。新五合目の標高は1,440mで、富士宮の新五合目と比べると1,000mも低く、他のルートの二合目に相当します。新五合目にはいくつかの駐車場がありますが、厳しいロングコースであるので近い駐車場以外は空いてます。
ここは河口湖の様にお土産屋が林立して人で混雑しているのとは違い、小田急の小さな売店が一つだけしかなく、静かに時が流れていきます。
今日は新五合目はガスに覆われています。
御殿場登山口には富士山憲章なるものがあります。
御殿場登山口の鳥居前です。
しかし、10分も登ると大石茶屋という茶店が現れます。こちらは24h営業でいろいろ食べれる様で、こちらで休憩しています。
ご覧の通り、御殿場コースは砂礫地のコースです。岩場とは違い足の裏が痛くなったり、小石の石車に気を付けなければならない様な事はありませんが、急斜面の深い砂礫で踏み込むと沈むので非常に歩きにくいです。
この御殿場コースは登り始めはかなり緩やかに登っていきます。遮るものがないので、左手に下山道も見えています。この緩やかな斜面が下山道では大砂走りとなります。
今日の富士山の天気は時間で変化していきます。ガスが流れているので切れると晴れ、またガスで覆われるの繰り返しです。
向こうに見えているのが下山道です。
人もまばらで、人気コースの様な数珠つなぎの心配は皆無です。この先は今日のこのコースの正念場、急斜面の歩きにくいと感じるつづら折りの登山道が続きます。
小屋跡です。この御殿場コースは主要コースの中で最も小屋の数が少ないコースです。他のコースの様にある程度の間隔で小屋があるわけではなく、ほんとにまばらです。
また、小屋がないのは緊急時に避難する事ができません。このコースは特に天候の急変等には注意が必要です。最近、富士山で雷に打たれて亡くなっています。
宝永山が見えています。
大石茶屋を出発してからようやく初めての茶屋『日之出館』です。標高は既に3,100mとなっています。ここまで4-6時間かかる様です。私たちはちょうど5時間でした。
わらじ館、砂走館を越えて八合目の赤岩八合館(あかいわやつごうかん)を目指します。砂走館からだとおおよそ30分くらいかかります。
本日、最後の正念場です。
この辺りから更に斜面もきつくなっていきます。
今日の宿泊地の赤岩八合館に到着しました。標高は約3,300m地点です。登山口からゆっくり歩いてちょうど6時間かかりました。
実はこの小屋はほんの数日前に皇太子殿下が富士登山の際にお泊りになられた小屋として有名です。殿下がお泊りになられた場所の名残りも残っていました。この写真の反対側の隅に特設のスペースが設けられておりました。
さあ、明日は晴れるかな?
この御殿場コースはどのポイントからでもご来光が拝めるコースで、殿下はここでご来光を拝んでから頂上に登られたそうです。凄い角度の斜面ですね。
小屋から山頂がよく見えています。雲が無くなりました。山頂まであと400m弱です。
ゆったりとした静かな時間が流れています。一服に出てきました。写真のモデルはよその人です。
赤岩八合館の夕食はカレーライス食べ放題、おかわり自由なんですよ。美味しかったのでお替りをさせて頂きました。わたしたちの寝床が屋根裏だったのですこし暑かったです。
まだ登ってきますね。
目の前には大きな雲が流れてきました。
翌日、深夜2時に起床して支度を整えて出発します。この御殿場コースには数珠はなく、ヘッドライトをして登っている人たちもまばらでした。3時前に小屋をスタートします。仮眠程度なので翌日の調子は今一つです。やはり、3,000m以上の場所で仮眠をとったりするとそれが変化点となり、コンディションが変わる様てす。
今回は特に寒くて0度に近く、かすかに雪がちらついているのに気付きました。今年のご来光ははっきりしないご来光でした。
河口湖がよく見えていますね。今回は御殿場コースと河口湖コースの中間地点の丁度東にあたるところでご来光を拝みました。
剣ヶ峰のモルゲンロートです。
登りの数珠です。ご来光に間に合わなかった人たちもたくさんいて、続々と人が登ってきます。
数珠です。こちらは下山者でしょうか?
河口湖、須走ルートの頂上付近の売店を大日岳から見ています。相変わらず売店の前は物凄い人ですね。
御鉢の火口です。まだ残雪が残っています。左の出っ張りは虎岩といいます。
しかし、この後はよく晴れます。河口湖口の標柱です。
気象レーダーのあった剣ヶ峰です。これから左回りでお鉢めぐりに出発します。
御鉢の西側です。見事な影富士が写ってます。
測候所に上がる階段ですが、ここでも数珠です。何の数珠かというと最高地点である剣ヶ峰の標柱で写真を撮るためです。
剣ヶ峰への登りです。
左側が白山岳です。その下あたりに火口棚を見る事ができます。
ここが富士山の最高地点の剣ヶ峰です。
富士山剣ヶ峰登頂。私たちも数珠になりました。10分か15分くらい待ちました。
左の人が座ってますが、剣ヶ峰の中でここが一番高い地点なんです。
剣ヶ峰から富士宮口側の眺望です。
影富士の外は下界もいい天気です。
残雪が残っています。
雲が遥か下にあります。
奥宮、頂上富士館の裏手です。測候所から歩きにくい馬の背を通り降りてくるとここに出てきます。ここにはトイレがあります。
レイヤード(重ね着)です。夏の富士山は昼間は暑く、夜間の頂上付近はすごく寒いと寒暖の差が非常に激しいので、この様にレイヤードが必要です。化繊長袖シャツの上に化繊半袖シャツ、長袖フリースシャツ、インナーダウン、ゴア製カッパを着ています。
富士宮口の上です。右は奥宮、左は頂上富士館で数少ない頂上で宿泊可能な小屋となります。国旗と鳥居の間の入口が郵便局です。
奥宮です。左側に郵便局の出張所があります。
御殿場口の鳥居です。
御殿場口の標です。
御殿場ルートです。下山道を間違えない様に下山を開始します。下山道は七合目までは登山道と同一ルートですが、もともと登ってくる人がほとんどいないので全く問題はありません。
頂上付近は雲ひとつありません。
これだけ雄大な富士山は御殿場コースならではです。
宝永火口の上部です。
宝永火口です。
時間に余裕があるので宝永山によって帰ります。
宝永山山頂には壊れた石碑の様なものがあるだけで特になにもありません。
御殿場コースの名物、大砂走りです。砂煙が上がっているのは駆け降りている為です。
この大砂走りはとても長いので途中で飽きてしまうかもしれません。
御殿場コース。。。
雄大な富士山を感じながら自分のペースでゆったり登れるコースでした。
登頂日:2008年8月10日 形態:小屋泊 メンバー:2名 天候: 晴れ 標高:3,776m
標高差:2,336m コースタイム:時分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:御殿場五合目より須走登山道→剣ヶ峰(下山は同一ピストン)