山へ行こうよ! 山web

山も海もマラソンも日常も。。。

2009,08,10富士登山・御殿場コース 二回目の富士登山

2011年12月09日 | 071.丹沢山 072.富士山

二度目の富士登山。

今回は主要四ルートの中で最長ルートである御殿場コースを登ります。

御殿場コースは雄大な富士山を眺めながらの登山と下山の大砂走りとどのコースよりもスケールの大きい富士山を満喫出来ますよ。

Dscf3282

大砂走りです。深い砂礫が数キロに渡って続いています。まるで砂浜です。走るもよし、歩くもよし。

Dscf3325

**************************************************************************************

この御殿場コースは夏のピーク時でも新五合目まで車で行く事が出来ます。新五合目の標高は1,440mで、富士宮の新五合目と比べると1,000mも低く、他のルートの二合目に相当します。新五合目にはいくつかの駐車場がありますが、厳しいロングコースであるので近い駐車場以外は空いてます。

ここは河口湖の様にお土産屋が林立して人で混雑しているのとは違い、小田急の小さな売店が一つだけしかなく、静かに時が流れていきます。

今日は新五合目はガスに覆われています。

Dscf3172

御殿場登山口には富士山憲章なるものがあります。

Dscf3173

御殿場登山口の鳥居前です。

Dscf3174

しかし、10分も登ると大石茶屋という茶店が現れます。こちらは24h営業でいろいろ食べれる様で、こちらで休憩しています。

Dscf3176

ご覧の通り、御殿場コースは砂礫地のコースです。岩場とは違い足の裏が痛くなったり、小石の石車に気を付けなければならない様な事はありませんが、急斜面の深い砂礫で踏み込むと沈むので非常に歩きにくいです。

Dscf3177

この御殿場コースは登り始めはかなり緩やかに登っていきます。遮るものがないので、左手に下山道も見えています。この緩やかな斜面が下山道では大砂走りとなります。

Dscf3178

今日の富士山の天気は時間で変化していきます。ガスが流れているので切れると晴れ、またガスで覆われるの繰り返しです。

Dscf3181

向こうに見えているのが下山道です。

Dscf3182

人もまばらで、人気コースの様な数珠つなぎの心配は皆無です。この先は今日のこのコースの正念場、急斜面の歩きにくいと感じるつづら折りの登山道が続きます。

Dscf3183

小屋跡です。この御殿場コースは主要コースの中で最も小屋の数が少ないコースです。他のコースの様にある程度の間隔で小屋があるわけではなく、ほんとにまばらです。

また、小屋がないのは緊急時に避難する事ができません。このコースは特に天候の急変等には注意が必要です。最近、富士山で雷に打たれて亡くなっています。

Dscf3184

宝永山が見えています。

Dscf3185

大石茶屋を出発してからようやく初めての茶屋『日之出館』です。標高は既に3,100mとなっています。ここまで4-6時間かかる様です。私たちはちょうど5時間でした。

Dscf3189

わらじ館、砂走館を越えて八合目の赤岩八合館(あかいわやつごうかん)を目指します。砂走館からだとおおよそ30分くらいかかります。

Dscf3192

本日、最後の正念場です。

Dscf3195

この辺りから更に斜面もきつくなっていきます。

Dscf3196

今日の宿泊地の赤岩八合館に到着しました。標高は約3,300m地点です。登山口からゆっくり歩いてちょうど6時間かかりました。

Dscf3205

実はこの小屋はほんの数日前に皇太子殿下が富士登山の際にお泊りになられた小屋として有名です。殿下がお泊りになられた場所の名残りも残っていました。この写真の反対側の隅に特設のスペースが設けられておりました。 

Dscf3200

さあ、明日は晴れるかな?

Dscf3202

この御殿場コースはどのポイントからでもご来光が拝めるコースで、殿下はここでご来光を拝んでから頂上に登られたそうです。凄い角度の斜面ですね。

Dscf3203

小屋から山頂がよく見えています。雲が無くなりました。山頂まであと400m弱です。

Dscf3207

ゆったりとした静かな時間が流れています。一服に出てきました。写真のモデルはよその人です。

Dscf3210

赤岩八合館の夕食はカレーライス食べ放題、おかわり自由なんですよ。美味しかったのでお替りをさせて頂きました。わたしたちの寝床が屋根裏だったのですこし暑かったです。

Dscf3214

まだ登ってきますね。

Dscf3216

目の前には大きな雲が流れてきました。

Dscf3217

翌日、深夜2時に起床して支度を整えて出発します。この御殿場コースには数珠はなく、ヘッドライトをして登っている人たちもまばらでした。3時前に小屋をスタートします。仮眠程度なので翌日の調子は今一つです。やはり、3,000m以上の場所で仮眠をとったりするとそれが変化点となり、コンディションが変わる様てす。

Dscf3223

今回は特に寒くて0度に近く、かすかに雪がちらついているのに気付きました。今年のご来光ははっきりしないご来光でした。

Dscf3241

河口湖がよく見えていますね。今回は御殿場コースと河口湖コースの中間地点の丁度東にあたるところでご来光を拝みました。

Dscf3249

剣ヶ峰のモルゲンロートです。

Dscf3246

登りの数珠です。ご来光に間に合わなかった人たちもたくさんいて、続々と人が登ってきます。

Dscf3252

数珠です。こちらは下山者でしょうか?

Dscf3253

河口湖、須走ルートの頂上付近の売店を大日岳から見ています。相変わらず売店の前は物凄い人ですね。

Dscf3255

御鉢の火口です。まだ残雪が残っています。左の出っ張りは虎岩といいます。

Dscf3258

しかし、この後はよく晴れます。河口湖口の標柱です。

Dscf3259

気象レーダーのあった剣ヶ峰です。これから左回りでお鉢めぐりに出発します。

Dscf3260

Dscf3263

Dscf3266

Dscf3267

Dscf3271

御鉢の西側です。見事な影富士が写ってます。

Dscf3272_2

Dscf3274

測候所に上がる階段ですが、ここでも数珠です。何の数珠かというと最高地点である剣ヶ峰の標柱で写真を撮るためです。

Dscf3277

剣ヶ峰への登りです。

Dscf3278

左側が白山岳です。その下あたりに火口棚を見る事ができます。

Dscf3279

ここが富士山の最高地点の剣ヶ峰です。

Dscf3280

富士山剣ヶ峰登頂。私たちも数珠になりました。10分か15分くらい待ちました。

Dscf3284

左の人が座ってますが、剣ヶ峰の中でここが一番高い地点なんです。

Dscf3285

剣ヶ峰から富士宮口側の眺望です。

Dscf3286

Dscf3287

影富士の外は下界もいい天気です。

Dscf3288

残雪が残っています。

Dscf3292

雲が遥か下にあります。

Dscf3295

奥宮、頂上富士館の裏手です。測候所から歩きにくい馬の背を通り降りてくるとここに出てきます。ここにはトイレがあります。

Dscf3298

レイヤード(重ね着)です。夏の富士山は昼間は暑く、夜間の頂上付近はすごく寒いと寒暖の差が非常に激しいので、この様にレイヤードが必要です。化繊長袖シャツの上に化繊半袖シャツ、長袖フリースシャツ、インナーダウン、ゴア製カッパを着ています。

Dscf3299

富士宮口の上です。右は奥宮、左は頂上富士館で数少ない頂上で宿泊可能な小屋となります。国旗と鳥居の間の入口が郵便局です。

Dscf3302

奥宮です。左側に郵便局の出張所があります。

Dscf3300

御殿場口の鳥居です。

Dscf3301

御殿場口の標です。

Dscf3303

御殿場ルートです。下山道を間違えない様に下山を開始します。下山道は七合目までは登山道と同一ルートですが、もともと登ってくる人がほとんどいないので全く問題はありません。

Dscf3307

頂上付近は雲ひとつありません。

Dscf3309

Dscf3310

これだけ雄大な富士山は御殿場コースならではです。

Dscf3313

宝永火口の上部です。

Dscf3317_2

宝永火口です。

Dscf3319

時間に余裕があるので宝永山によって帰ります。

Dscf3321

宝永山山頂には壊れた石碑の様なものがあるだけで特になにもありません。

Dscf3323

御殿場コースの名物、大砂走りです。砂煙が上がっているのは駆け降りている為です。

Dscf3326

この大砂走りはとても長いので途中で飽きてしまうかもしれません。

Dscf3325

御殿場コース。。。

雄大な富士山を感じながら自分のペースでゆったり登れるコースでした。

登頂日:2008年8月10日 形態:小屋泊 メンバー:2名  天候: 晴れ  標高:3,776m
標高差:2,336m  コースタイム:時分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:御殿場五合目より須走登山道→剣ヶ峰(下山は同一ピストン)


2008,04,06丹沢山塊 丹沢山・蛭ヶ岳 リベンジ登山

2011年11月22日 | 071.丹沢山 072.富士山

4月6日、丹沢山、蛭ヶ岳リベンジ登山です。

Dscf2222

2月16日に同じルートで来たのですが、車にアイゼンを忘れてしまい、45分かけて取りに戻り、その為に堂平沢にルートを変更したところ、思いのほか雪が深く、吹きだまりに入ってしまい、深いところでは1m以上ありました。結局、登りに時間を要してしまい、当日予定していた蛭ヶ岳はキャンセルして丹沢山からピストンで戻りました。当日、睡眠不足で筋肉が攣りそうになるは、食べていなかったので血流も悪く、指先は軽い凍傷になり大変でした。

******************************************************************************************

今日も宮ヶ瀬湖の奥の塩水橋よりスタートします。到着も遅く、既に最後の方です。

Dscf2179

2月に来た時はあちらこちらに雪が残っており、凍っていましたが既に雪も消えています。

Dscf2180

前回同様、ゲートを越えて舗装された林道を歩いて行きます。

Dscf2182

本谷橋から取り付きます。

Dscf2185

天王寺峠迄は30分ほどの杉林の急登です。

Dscf2186

天王寺峠です。これから尾根歩きになります。

Dscf2187

最初は杉林の中を歩きますが、その後は緩やかで明るい尾根が続いています。

Dscf2190

丹沢三峰側です。

Dscf2191

搭ノ岳側です。長尾尾根から新大日から搭ノ岳に続きます。

Dscf2193

堂平沢分岐です。

Dscf2196

Dscf2199

崩壊地まできました。

Dscf2201

クサリ場です。注意して進みます。

Dscf2207

下の方にテントが見えます。本来、違法のはずですが。。。

Dscf2209

クサリを越えてトラバース気味に巻く様に登っていったら山頂間近です。

Dscf2210

木道が現れました。頂上まであとわずかです。

Dscf2216_2

山頂はまだ残雪が残っています。

Dscf2218

丹沢山二度目の登頂です。何と富士山が標柱の横に浮きあがっています。

Dscf2223

浮き上がった富士山です。

Dscf2225

みやま山荘です。前回は持病の股関節が痛くなり、最悪はみやま山荘に宿泊も考えました。今日はこの後、蛭ヶ岳へ向かいます。

Dscf2226

一旦コルまで急坂を下り、今度は急階段を上がり熊笹の山道を登って行きます。

Dscf2235

Dscf2237

不動の峰です。ここには水場と休憩場所があります。展望が良いので休憩には絶好の場所です。

Dscf2239

Dscf2240

棚沢の頭です。

Dscf2242

鬼ヶ岩は岩場となっています。クサリもあり、注意して通過します。

Dscf2243

鬼ヶ岩の頭です。

Dscf2244

下から見るとこんな感じです。

Dscf2251

鬼ヶ岩の岩場を越えて蛭ヶ岳に取り付きます。熊笹の山道を上がって行きます。

Dscf2250

蛭ヶ岳の山頂直下です。

Dscf2245

蛭ヶ岳登頂しました。山頂は丹沢山同様かなり広いですね。

Dscf2246

蛭ヶ岳は奥まっているのであまり人がいませんでした。

Dscf2247

蛭ヶ岳の山頂には蛭ヶ岳山荘があります。

Dscf2248

ひとしきり休憩したのち、丹沢山へ今来た道を戻ります。

Dscf2249

Dscf2252

Dscf2253

Dscf2219

2時頃に丹沢山に到着したのですが、何と山登りで初めて道間違いを犯してしまいました。

このの近くに木道があるのに気付かず、この標識の宮ヶ瀬方面の丹沢三峰へ下りていってしまいました。おかしいなと思っていたのですが、気付いた時にはあとの祭りで、太礼ノ頭付近まで降りていました。時間は既に3時を回っています。

『ガーン!!!』

少しパニクっている様なので深呼吸をして冷たい空気で頭を冷やしました。山頂へ上がるには残雪もある北向きルートなので1時間以上かかります。まっすぐ進めば宮ヶ瀬湖ですが10km先です。

最悪の事を考えて食べ物、水、着る物、カッパ、懐中電灯を再確認しました。とりあえずビバークは可能です。そして、頂上まで戻れば、最悪はみやま山荘に宿泊する事が可能なので(というか戻るしか選択肢はない)、まず、山頂へ戻る事にしました。残雪にまかせて早いスピードで滑り降りてしまったのが悔やまれます。かなり距離と時間がかかりそうです。

それから休憩もせずに、ひちすら山頂を目指しました。落ち葉の上はともかく、雪の登りはかなり滑ります。ようやく山頂に到着したのは既に午後4時を過ぎていました。本来なら山頂にいる時間ではありません。もちろん誰一人いませんでした。

みやま山荘の宿泊も考えましたが、あと二時間、急いで降りることを決意して木道を下り始めました。判断材料としてはLEDライトを持っていたからです。夕方の山道は人用ではなく、動物用に変わっていて鹿がたくさん出てきて脅かしていきます。夕日も次第に尾根の向こうに沈んで暗くなっていきます。4月なので6時過ぎが限界でしょう。

ダッシュで下山して天王寺峠に到着したのは6時を過ぎていました、もうその頃は杉林の中は真っ暗です。林道まであとちょっとのころで既に限界となったので持っていたLEDライトをとり出して足元を照らしなが降りて行きました。

そして林道に出た時には谷合いなので真っ暗で、特に暗くてLEDライトが無ければ全く身動きの取れない状態でした。その後、更に30分ほど林道歩きをして車に戻りました。車に到着したのは既に7時を回っていました。

ふだんからLEDライトを持参していてほんとに助かりました。

 

登頂日:2008年4月6日 形態:日帰り縦走 メンバー:単独  天候: 晴れ 標高:1,567m(蛭は1,673m)  標高差:1270m  コースタイム:9時間 (休憩、食事他全てコミコミのタイム)

コース:塩水橋より→天王寺峠→丹沢山山頂→不動ノ峰→蛭ヶ岳(下山は同一ピストン)


2010,7,31-8,1富士登山(須走ルート) -4回目-

2010年08月02日 | 071.丹沢山 072.富士山

四回目の富士登山。

今回は一泊二日で企画、頂上の頂上富士館に宿泊予定。

須走ルート完登で主要4ルート制覇。

Dscf9200

須走口登山口へ到着。茶店はこれから登る人達と下りて来た人達でいっぱいです。

期待と疲労が入り混じっています。

Dscf9203

入口の五合目の標の前にて記念写真。

Dscf9204

他の富士山の登山ルートはもともと樹林帯をぬけた開けた場所からスタートする事が多いですが、須走ルートはスタートは林の中を登って行くので、普通の登山と何ら変わらない。

Dscf9205

Dscf9209

七合目、太陽館で一休みします。

Dscf9212

徐々に開けて来て遮るものがなくなって来ました。7合目に来ると河口湖ルートと合流します。

Dscf9214

Dscf9216

ズンズン登って登頂!

Dscf9219

茶店に到着。午後から夕方にかけてはとても空いていてのどかですね。

ご来光の後の大混雑が嘘の様です。

Dscf9225

今年は残雪がかなりあります。

Dscf9242_2

剣ヶ峰に到着。小屋に荷物を置いての手ぶらラクラク登山です。 

Dscf9244

あまり知られてないですが、剣ヶ峰で一番高い部分(日本最高の場所)。

Dscf9233

富士宮ルート頂上、頂上富士館付近から剣ヶ峰です。

Dscf9248

富士山頂上奥宮前、左隣には郵便局があります。

Dscf9254 

翌日、ご来光前。

だんだん夜が白みかけてきました。寒いですが、沢山の人が集まってます。

今年のご来光は河口湖、須走側の茶店横の丘(トイレの先の鳥居のあるところ)で見ました。

Dscf9276

翌日のご来光。

Dscf9282

美しい雲海です。

Dscf9277 

四回登頂のうち、今年が一番凄い人でしたね。

Dscf9283

さすが、富士山というショット。

Dscf9286 

Dscf9287

須走り。

御殿場ルートの大砂走りと比べると細く、短くちょっと貧相。

斜面の角度が急でしかも大きな石も交じっているので気を付けなければならない。大砂走りの様に走る事が出来ませんが、少しスピード出して降りる事は可能。コツがあります。

この後、茶店で休憩してから五合目の駐車場に下山して終了しました。

これで主要ルートを全て登頂。もっともお奨めのルートはこの須走ルート、個人的に好きなルートは御殿場ルートですね。

登頂日:2010年7月31日-8月1日 形態:小屋泊(山頂・頂上富士館)  メンバー:2名  天候: 晴れ  標高:3,776m 標高差:1,476m  コースタイム:登り4時間48分、下り:-時-分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:須走口より→7合目河口湖ルートと合流→山頂→剣ヶ峰(下山は同一ピストン)