9月の連休を利用した単独での南アルプスの最深部の荒川岳(悪沢岳)、赤石岳の小屋泊まり縦走登山を計画しました。
本当はもう一日前に出て来る予定でしたが、会社の残業で遅くなり、一日遅れの出発となりました。
しかも、昨日は東名高速の渋滞と林道の通行止めで足止めされ、臨時駐車場に到着して仮眠を取ったのは厳しい山行にもかかわらずたった2時間だけでした。
連休の為、大きな臨時駐車場もかなりの車で、第二便の椹島行きのバスもかなりの人が待っています(寝ていなかったので、さすがに始発には乗れませんでした)。
南アルプスはなんとなくガスっているイメージがあり、この荒川、赤石登山もガスの中の登山を想像していましたが、何と大変な天気となっています。
臨時駐車場から畑薙ダムを通って椹島へ向っています。
茶臼岳が見えています。
椹島(さわらじま)に到着しました。バスもここも千枚小屋も全て東海フォレストが経営しています。
この椹島は天気も良く、のどかな雰囲気でもっとゆっくりしたいのですが、そうも出来ません。既に10時30分を越えていますので、準備を済ませてそれぞれの目的地に散って行きます。
お主の本日の目的地は千枚小屋です。
この千枚小屋は火事で小屋を焼失させたらしく仮の小屋で暫定の営業をしている様です。どうやら二度目の火事での消失らしいです。
ようやく入口です。
長い吊橋を渡ります。ここから林の中の登りが続きます。
笊ケ岳側です。
明るく綺麗な樹林帯を通過します。
数組のグループ、単独登山の人達と登って行きます。二番手につき、いつもならトップの様子を伺って抜きにかかりますが、ザックが重いわけではないのに今日は離されるばかりです。それどころか後ろからプレスもかけられています。なんと睡眠不足で全くパワーが出ないのです。
結局、グループにはついて行けず、昼食、休憩を入れながら登っていきます。なさけねー!
唯一の展望台の見晴台からの荒川岳です。少しずつ近づいてきました。先に登って来た人達が余裕で休憩をしています。ちくしょーっ!
千枚小屋に到着、チェックインを済ませます。本日は連休の為、こちらも大混雑です。火事の影響で大した食事が出来ない為、本日は自炊です。
既に四時を回っていますが、天気が良く目の前の富士山を眺めながらの食事となりました。本日は1畳で2人使用でかなり狭いです。
ちょうどご来光を見る事が出来ました。
朝も外のテントで富士山を見ながら自炊です。
千枚小屋をスタート、まず木立を抜けて行きます。
雲上の富士山が綺麗です。
赤石岳、聖岳が見えて来ました。
ほどなくすると千枚岳に到着です。 うしろには荒川岳が見えています。
残念ながらこのモデルはお主ではありません。
荒川東岳(悪沢岳)登頂です。
2日目の今日も雲一つ無い快晴です。南アルプスでんな天気があるのでしょうか?
インターネットのブログを見てもここまで晴れた天気は見た事がありません。
これから向う赤石岳が奇麗に見えます。
東岳登頂の後、中岳、前岳方面に向かいます。
中岳避難小屋です。小さな避難小屋です。
遠くに荒川岳が見えてきました。
奇麗な荒川小屋に到着しました。一度泊まって見たいですね。
ここのベンチで一息入れていると、物資を積んだヘリがきて、物凄い風と埃巻き上げてテーブルの横に置いて行きました。
荒川小屋を出発するとトラバース道が続きます。この先が大聖寺平です。なかなか見れない光景です。 日本では無いように思えてきました。
このあと大聖寺平から小赤石岳の肩迄、厳しい急登が待ってます。
荒川東岳、中岳側です。この山を越えてきました。
大聖寺平からの厳しい登りが終わり稜線上に上がりました。
が、まだまだの様です。ガックリ。
小赤石岳に到着しました。まだ、こ赤石岳です。
ようやく赤石岳登頂!
千枚岳、荒川東岳、荒川中岳、小赤石岳に続き本日五座目となります。南アルプスの荒川岳、赤石岳はさすがにハードトレッキングですね。
日本第一峰と第七峰の記念写真です。
赤石避難小屋です。二階建てのこじんまりした小屋です。
小屋の主人とアルバイトの女の子がいます。
赤石避難小屋側から山頂の風景です。
古い標柱はちょっと下がった赤石岳避難小屋の先にあります。
今回の縦走は本来であればこの後、聖岳を目指して百間洞山の家迄行く予定でしたが、金曜日の仕事の関係で出発が出来ず、一日遅れでスタートをしました。一日の予備日はありますが、三連休の最終日で椹島や帰りの東名高速の混雑が予想されます。
流石に夜中には帰りたくありませんし、ゆとりを持った縦走としたく、昼食の間悩んだ挙句、今日は百間洞山の家に行かずに明石避難小屋に宿泊して、明日の早朝に赤石小屋を経由して椹島に下りる事としました。
無理な計画を実行するのはお主の考えに反します。(本当は楽になりたかった、笑)
お昼を過ぎると厚い雲が出て来ました。
そうゆう事でゆっくり赤石岳からの風景を眺めるのもいいものです。
来て良かった。。。
本日は早めの自炊です。
小屋の二階の窓から撮った夕日です。
翌日は、小屋で一番に起きて食事をとり、四時半には赤石小屋に向けて出発しました。
真っ暗と言うより完全にガス中で目の前のほんの数メートルしか視界が利かない中、山道を確かめながら下りて行きます。
連休の最終日の一日前ですが、かなりの混雑が予想され、椹島からのバスは先着順でみんな乗れるのかわからないとの事前情報がありましたので、ダッシュで下りて行きました。
赤石小屋に到着した頃には既に小屋に泊まった約115名位の人が椹島に下りた様です。
最後の一組の夫婦がこれから出発するところでした。計算するとこのままだと最低でも3台目のバスは免れません。ここから猛ダッシュで追走する事にしました。
何とか90人の人達を追い抜く事が出来ましたが、これほど足がガグカクになったのは初めてです。最後は目の前の数名のグループが見えているのに追い抜く事が出来ませんでした。
最後の階段を下りて椹島に到着です。
レストハウスでモーニングをとりながらバスを待つ事としました。
荒川東岳(悪沢岳)
登頂日:2009年9月21日 形態:小屋泊縦走 メンバー:単独 天候: 晴れ 標高:3,190m
標高差:1,670m コースタイム:9時間30分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
赤石岳
登頂日:2009年9月21日 形態:小屋泊縦走 メンバー:単独 天候: 晴れ 標高:3,120m
標高差:530m コースタイム:5時間45分・2日目(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:北アルプス白峰三山縦走9/20-22
(1日目)椹島より→清水平→見晴台→千枚小屋
(2日目)千枚小屋→千枚岳→悪沢岳(荒川東岳)→中岳→荒川小屋→大聖寺平→小赤石の肩→小赤石岳→赤石岳→赤石岳避難小屋
(3日目)赤石岳避難小屋→富士見平→赤石小屋→椹島