点の記。。。映画で見た剱岳が目の前にあります。
空が赤く綺麗に染まっています。
前回は頂の姿形も拝ませてもらえず、前剱までも上らせてくれませんでした。
今回は白みかけた空に前剱が聳えています。
さあ、リベンジなるか。
午前四時に起床、準備を整えて五時前にアタックザックを背負って剣山荘を出発します。
白み始めているのでライトもいりません。既に何組かのグループが剣山荘を後にしています。
別山のモルゲンロートです。剱沢小屋も灯りがついていて既に始動しています。
美しい光景です。
剣山荘の裏からスタートして先ず、前剱を目指します。
最初のクサリ場です。安全の為に敷設している様で問題ありません。剱岳のクサリ場には全て番号が振ってあるようです。
一服剱の手前の分岐点です。
二つ目のクサリ場です。
前剱の頂です。かなりの急登です。
ご来光が眩しいですね。
この辺りから一気に高度を上げて行きます。
数組のグループを抜かしていきます。
3番目のクサリ場です。
4番目の最初の前剱のクサリ場。
剣山荘がかなり小さくなってきました。
前剱登頂。前剱迄上がるとようやく剱の頂へのルートが見えてきます。ここからが本番です。
金属の梯子が架かっています。
ハシゴの先には5番目の前剱のクサリ場がが待ってます。ここはステップはありますが、かなりの絶壁で高度感があります。
6番目の下りのクサリ場です。コルを慎重に降りて行きます。
岩の間に咲く可憐な花ですね。
7番目、平蔵の頭。ここはクサリと鉄筋のステップが切ってあるのでそれに足をかけて登って行きます。
<aimg title="Rimg3332" complete="true" border="0" width="400" src="http://yama-umi.blogzine.jp/blog/images/2011/08/21/rimg3332.jpg" alt="Rimg3332" height="300"></aimg>途中のカットとなってしまいましたが、8番目のクサリ場です。コルの途中にあります。
少しずつ頂に近づいていきます。
9番のクサリ場カニのたてばいです。カニのたてばいは20mの岩壁をクサリとステップで登っていきます。 数人のグループが上がっている最中です。(この写真は拡大出来ます)
残雪の一番上部の隙間を通過していきます。
たてばい の中間地点に人がいます。(この写真は拡大出来ます)
カニのたてばいはこんな感じです。実際にはもっと切り立っています。
カニのたてばいの手前コルです。たてばい側から撮りました。結構、厳しい稜線ですね。
カニのたてばいがおわりほどなくすると、ようやく頭上に頂が見えてきます。
ちょうど、頂からご来光です。何か神々しいですね。
日本百名山87座目剱岳登頂!剱、頂きました!
別山方面です。別山の向こう側には薬師、黒部五郎、北アルプスの名だたる百名山がたくさん聳えています。
後立の五竜岳と鹿島槍ヶ岳です。双耳峰が鹿島槍、左が五竜です。 昨年の今日(海の日の連休)はちょうど反対側の五竜と鹿島槍側にいました。
富士山もくっきり見えました。
写真を撮り、休憩したのち、下山開始です。
次は下りの佳境、10番目のカニの横ばいです。
この写真の手前のクサリ部分がよく言われてるステップの見えない一歩目になります。ここは大したところではないと思います。(この写真は拡大出来ます)
カニの横ばいです途中です。既に第二歩目以降のカットとなります。うしろの人をモデルにさせて頂きました。
カニの横バイ終盤です。更に次の人が姿を現したところが最初のステップです。ここが例の横バイと思いながら何となく降りて終わってしまいました。(この写真も拡大出来ます)
どちらかと言えば終盤のこの部分の方が難しいような。。。
横バイが終わると次はステンレスの梯子です。お主は雨やガスでぬれた梯子とかの方がいやですね。
長い梯子を降りていきます。
剣山荘さんから全てのクサリ場が明記された地図が剣山荘さんの受付にありますので、出発前に頂いて参考にして下さいね。
「BetsuzanOneTozanMap.pdf」をダウンロード
あといくつかのクサリ場を越えて剣山荘へ戻りますが、今迄の写真の通り結構斜面が急なので足元と落石に注意して下山します。
シナノキンバイ
コバイケイソウ
剣山荘に戻ってきました。
。。。
更に。。。
朝食とも昼食とも取れる様な食事を剣山荘の前のベンチでゆっくりとり、剱岳と剣山荘を後にします。
次はいつになるのか?
剱御前小舎に到着しました。 昨日みたいに人は多くありません。
ここからはコースが変わり、別山乗越から雷鳥沢に降りて行きます。
地獄谷、手前に雷鳥沢ヒュッテの建物が見えます。
別山乗越から雷鳥平へ下りる途中、ライチョウの親子を発見! みんなに教えたら人だかりとなってしまいました。
雷鳥沢キャンプ場の手前で数百メートルだけ残雪の上を歩いて(滑って?)下ります。
いつもこの橋を渡ると登山が終わったって感じがしますね。
みくりが池温泉です。時間があれば温泉にゆっくり浸かってから帰りたいですね。但し、日によっては結構混んでる時があります。
ミクリガ池の横を通って室堂ターミナルへ戻ります。
黒部ダムは今日もたくさんの水をたたえて勢い良く放水しています。
同じルートを通って扇沢へ戻りました。
立山、剱岳。。。
アプローチが特別で、簡単には辿り着けない場所。
一旦、そのドアを開けると、下界から隔絶された夢の様な山の楽園が広がっていたり、ある時は白いガスに覆われ、行けども行けども辿り着かない地獄の様な山々が広がっています。
そして、時々そのドアを開けたくなります。
登頂日:2011年07月18日 メンバー:単独 天候: 晴れ 標高:2,999m 標高差:615m コースタイム:5時間50分(休憩、食事他全てコミコミのタイム)
コース:
(1日目)室堂→一ノ越山荘→雄山山頂→大汝山→富士ノ折立→真砂岳→別山→剣山荘
(2日目)剣山荘→前剱→剱岳→前剱→剱御前小舎→雷鳥平→室堂