2012年9月19日 屋久島・宮之浦岳登頂。
2007年から続いた日本百名山チャレンジがようやく終了しました。
日本百名山完登です。
日本百名山を目指すと決めた時から、第100座目をこの屋久島・宮之浦岳縦走で完登と心に決めていました。
今年は特に雨が多かった屋久島ですが、1日目の宮之浦岳登山は晴れ、2日目の屋久杉、白谷雲水峡の縦走時は雨にしっとり濡れて屋久島ならではの良い雰囲気を醸し出していました。
屋久島は期待を裏切らない暖かいハートを持った島でした。リピーターが多いのも納得出来ますね。
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9月18日(火)鹿児島経由で屋久島へ。大型台風の影響で計画を組み直し、観光を2日間短縮させて2日遅れでスタートしました。
鹿児島空港から飛行機を乗り継いで屋久島空港へ。今回はSAAB 340Bではなく、初めてのボンバルディア DHC8-Q400(DH4)でした。晴れていたので屋久島へ近づくと向こうに種子島が見えてきました。
ボンバルディアの前で記念撮影。空港の建物迄歩いて移動します。ローカルっぽくていいですね。
小さな屋久島空港をバックに写真撮影。すぐうしろにはこれから挑む屋久島の山々が聳えています。
山々が見えるたびにウズウズしてきますね。
今回は屋久島のあとに鹿児島にも立ち寄るために荷物が一杯なので、空港を出て左手にある観光案内所にて一時預かりをお願いしました。8:00-17:00の間の引き取り時間さえ守ればいつでも無料で預かって頂けますよ。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/index.htm
安房の宿泊先に15:00前に到着してしまったので、荷物だけを置かせてもらってレンタルショップと弁当屋、スーパーへ買い出しに行きます。
本日の宿は一泊素泊まりの『トロッコの宿』です。連絡したら親切に荷物を置かせて頂けましたよ。この宿は立地が良く、歩いて全ての用をたせます。
*この写真はトロッコの宿さんかにらお借りしました。
http://torokkonoyado.jimdo.com/
登山用品がレンタル出来る『アンデス』です。シュラフとマットを各1組レンタルしてガスボンベを購入しました。このアンデスの近くに『森のきらめき』もあります。このあたりは一応、安房でも繁華街なんですよ。
アンデス/安房
森のきらめき/安房
http://www.morinokirameki.com/
*この写真は森のきらめきさんからお借りしました
次に当日の弁当。写真で見た『できたてや2』さんの山弁を予約しに行きます。レンタルショップ『森のきらめき』さんの近くで『アンデス』さんのちょっと先にあります。モスバーガーの隣の隣で近くです。繁華街の写真を撮り忘れました。すいません。
http://www.minc.ne.jp/matumineso/newpage1.htm
朝と昼分がセットになっている山弁¥1,000を注文します。朝4時から引き取り可能なので、出発時に寄る予定で4時30分としました。
目の前には別のお弁当『かもがわ』さんがあり、こちらは今食べるお弁当で盛況でした。 他に『日ノ出屋』さんというお弁当屋ができたてやの近くの並びにあるのですが、ずっと閉まってました。
ちょうどお昼になったので『かもがわ』さんの焼き肉弁当と唐揚げ弁当を買って、天気がいいので安房川の横にある展望台でお弁当を食べました。
こちらは安房港の隣にある『スーパーばんちゃん』です。『ちょっきり市』の最中でした。中にはAコープと食堂の他、数店舗が入ってました。ここで食材の調達をしました。
また、入っている食堂も良さそうですね。
『トロッコの宿』のまだ新しい素泊まり二段ベットの部屋です。 早朝の出発ですし、出発前の準備が必要なので立地の良いところをチョイスして正解でした。
斜め向かいにある『安房タクシー』に明日の淀川登山口までの予約をします。安房から淀川登山口までは約1時間、5,500円くらいです。
後は準備を済ませて、シャワーを浴びて明日を待つだけです。
夕方、時間があったので安房川のそばを散策しました。
川沿いにも数件のお店があるんですよ。
9月19日、午前4時起床、5時弁当を受け取り安房からタクシーに乗って淀川登山口に到着、6時スタートとなりました。タクシーを降りる際に必ず忘れずに下山時の送迎の予約をしてしまいます。お主達は白谷雲水峡が最終地点なので、そこに到着予定時刻を告げて迎えに来てもらいます。私たちの場合はタクシーの運転手さんに告げた到着予定時刻と実際の到着時刻はまさにピッタリで、駐車場に到着したらちょうど私たちが予約したタクシーが来ました。
この淀川登山口は10台くらいの車が駐車出来る小さな駐車場にトイレも完備しています。
既に数組のグループが準備していました。各グループ共にガイドが付いてました。ガイドの説明を聞きながら登山をしたいのなら話しは別ですが、登山経験者であれば通常の山と同様なのでガイドを頼む必要はないと思います。お主たちは二人だけでスタートです。
登山口で記念撮影をしていよいよ第100座目をスタートします。 この写真をお願いしたのもガイドさんでした。この登山口は黒味岳当たりまでのピストンの日帰り登山者も多いです。
まずは淀川小屋までのコースタイムで約40分の道のりです。
軽いアップダウンを繰り返します。
杉の巨木です。
日が当たり始めました。朝日が差し込んで来ます。
淀川小屋に到着しました。もちろん、無人の避難小屋でここはトイレ、給水箇所です。
こじんまりした平屋の建物です。前日にここに泊まって翌朝スタートする人も多い様ですね。
淀川小屋の内部です。入り口に下駄箱があります。平屋なので二階部が低く出来ています。 トイレは外で広場をはさんで向かいにあります。
淀川小屋で朝食にします。 早速、『できたてや2』の山弁の一つに手を出します。小さな一切れですか、油ののったサバの塩焼きが美味しいかったです。
鉄橋をわたり再びスタート。 花之江河までコースタイム約1時間30分のルートとなります。この先により世界遺産登録地域に入ります。
屋久島の川、沢は 細かな砂利が多いので透明度がありますね。
山道を歩いていると道がなくなってしまいました。何と先日の台風による倒木で山道が塞がれているようです。みんな大木を乗り越えています。
この後は花之江河迄少しずつ登っていきます。
高盤岳、標高1,711mです。この屋久島のこの辺りの山々はこの様にてっぺんに岩があるところが多いです。
山頂の奇岩『トーフ岩』です。
いい天気ですね。
展望所の道標があったので寄ってみました。
太忠岳側の展望所からの景色です。
屋久島は木道がかなり整備されています。しかし、淀川側はまだまだ根の上を歩くところが多いので、早く更なる木道化をお願いしたいですね。
まず小花之江河へ到着。ミニ花之江河といった感じのところ。
流石に屋久島は湧き水が豊富です。豊富というか物凄いです。先週、飯豊山に行ってきましたが、東北地方はあまり雨が降らず、切合小屋の水場は涸れていましたし、他の水場は出も細く、水汲みに渋滞していました。
湧き水があちらこちらからまるで溢れているかの様に湧き出ています。水が豊富ですね。
その先0.4kmのところに花之江河があります。少しアップダウンがあります。
花之江河に近づくと、黒味岳が見えて来ます。
花之江河に到着です。ここは日本最南端の高層湿原とのことで非常に貴重だそうです。
しかし、最近は人による自然荒廃よりも、シカよる自然荒廃が進んでいる様です。
ここは標高約1,600m ですので、宮之浦岳までの標高差は約336mと言うことになりますね。右に行くと1.2km約50分で石塚小屋でそのかなり長い先はヤクスギランドに通じています(約5時間)。
屋久島は通常のトイレの他に携帯トイレの携帯を呼びかけています。なるべく携帯トイレの持参とそのゴミも持ち帰りを(当たり前ですが)奨励しています。
花之江河から少し登ったところに黒味岳分岐があります。往復で約50分くらいかかります。 今日は宮之浦が目的なのでパスしました。またの機会に登りたいと思います。
この当たりから花崗岩の上を登ることが多くなります。滑落防止の為、ロープが張られている箇所が多くなります。
そこそこ急な斜面です。
投石岳です。
こちらもロープ場です。どこのロープ場もスリップ防止の為のもので危険であったり高度感があったりというところではありません。
投石平/投石湿原です。
この辺りは屋久島独特のヤクザサを中心とした低背の木々に花崗岩がむき出しとなって転々と巨石として聳え立つ独特の景観が広がっています。
この辺りは大岩があり、ちょうど休憩には良さそうですが、風の通り道にもなっているようです。
これから先、翁岳を過ぎるあたりまでは巻き道になっていて、投石岳、安房岳、翁岳を巻いていきます。