ラジヘリ空撮

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酉の市に行って来た

2011-11-20 04:20:37 | 旅行
先週、酉の市に行って来た。

目的は、お飾りを購入する為である。

この酉の市、商売の神様だと言うが、何なのかが良く判らなかったし、余り興味が無かったので、
知りたいとも思わなかった。

私は、元来無神主義なのである。

神社などに行っても手も合わせないし、賽銭を入れる事もあまり無い。

勿体ないから賽銭を入れない訳ではない。心情から、それをしなかった。

仏教で言う処の、自力本願と言う事だろうか・・・?


そもそも日本人は、少しおかしい。

世界規模で見ると、宗教戦争まで起きているのに、日本では、神社に行けば手を合せて拝み、
葬式は、大概仏教で行う・・・勿論違う場合もあるが・・・一般論である。

結婚式に至っては、キリスト教で・・・と言うのが・・・多いのではないのだろうか?

何でも有りで、神様がいるかどうかは良く判らないが・・・こんな事で、本当に御利益が有るのか・・?


幸い日本では、思想の自由が認められているので、何でも良いのだが・・・もし私が神様なら・・・(`・ω・´)

世界中見渡してもその様な国は、日本以外に他には無いと思うし、それで良ければ宗教戦争も
起こらないのであるが・・・。

もし、そんな日本人の八方美人気質にも、神様が怒らないとすれば・・・ヤハリ日本の神様・仏様は、
心が広いと・・・言う事だろうか?


私は、そんな考えから、そのような事には興味が無かったのであったのだが・・・。


数年前に出張の序でに、伊勢神宮に行った時の事である。

お参りに・・・などではない。不謹慎だと言われそうだが・・・唯の物見遊山である。


そこでは、ある大手の自動車会社の社長をはじめ、役員が神妙な顔つきで御祓いを受けていた。

その一行の行列には、宮司が先頭に立ち、その前を神宮関係者(ガードマン?)が、
一般参拝客を隅に押しやるように整理しながら進んで、それはさしずめ大名行列の様であった。

多分神社側も、大金を寄進されたのだろう・・俄然気合が入るのも理解出来るが・・・
一般参拝者は、全くいい迷惑である。

神様も、その手下も金次第・・地獄の沙汰も金次第・・・と言う事なのだろう。

何でも世の中・・・金なのである。


その頃、そのメーカーはアメリカで訴えられていた。

理由は、ハイブリッド車が暴走して、事故が多発したとの事で、その責任を認めた・・かどうかは知らないが、
課徴金まで支払っており、アメリカでの販売も低迷して苦境に立たされていた。

多分その状況を打開したくて、参拝に訪れたのだとは思うのだが・・・。


その後、そのでっち上げられた疑いは晴れたのだが、今度は円高と、タイの大洪水で被害を被った。

そこで、更なるコスト削減を目指し、海外シフトを今迄以上に加速させ、より強化するのだそうだ。


我長野県では、高校生の就職内定率は、50%にも満たない。

多分、日本全国で見れば、多少格差は当然あるだろうが、概ねそのような状況で推移しているだろうと推測する。


そのような国内産業の空洞化の中、更なる空洞化に拍車が掛かるのは必至だろう。

その会社も、若者の方が衝動的に車を買う事は解っているし、昔は重点ターゲットにもなっていたハズである。

しかし、現在の若者は職にも付けないし、金もないから、もはや重点ターゲットから外されてしまった、
と言う事だろう。

この会社に限らず、日本の国を蔑ろにして、ヒタスラ利益を追求している会社を、皆さんはどのように
考えるのだろうか?

その会社の下請け産業が、これから苦境に立たされる事は、容易に想像出来るし、その結果、
路頭に迷う人も増えるのだと・・・思うのだが、困ったモノだ。



昔、ギリシャの国は裕福で有った。

今のギリシャの低迷からは、想像も付かないが・・・観光産業しか持ち合わせない、今のギリシャの状態では
当たり前の事の様にも思える。

不況が長引けば、観光どころではないのである。


もっとも、その頃のギリシャの国は、日本で言えば、村の集合体の様な物で、一つの国ではなかったのだが・・・
村レベルの内輪もめ(権力闘争)が度々起きていて、言わば内戦状態にあった。

そんな中、ある村に富の集積が起こった。

荘厳なオリンポスの山々に囲まれた、デルフィー(デルフォイ)である。

現在では、観光地にもなっていて、多くの観光客が訪れていたのだが・・・・。


ここには、マッシリア人(現在のフランスのマルセーユに暮らす人々)等の宝庫が、今でも多数残っている。

ここには、ギリシャ国内のみならず、現在のヨーロッパ各地から沢山の金品が集まった。

宝物庫を作らなければならない程、沢山の金品が集まったのだが・・・、これは何故か?・・・
と言う事だが・・・その理由は、苦しい時の神頼み・・・である。


そのデルフィーには、メシアと言う祈祷師がいたのである。

そのメシアが、自然条件を巧みに利用し、あたかも神憑った様な状態に見せかけ、世迷言を言ったのである。

今となっては、全くの詐欺師だったのだが、その頃の黎明の人々は、それを信じて、詐欺に遭うために
多くの金品を寄進したのである。

あの有名なアレクサンダー大王も、ヨーロッパ全土をほぼ手中に納めようと企んだ時、そこに寄進をして
御祓いを受け、メシアの世迷言を心の拠にして、各地に進軍して勝利を納め快進撃したのである。

不思議なモノで、人というものは強い信念を持って事に当たれば、得てして成功するのである。

しかし、自分一人では、そんなダイソレタ事を決断出来ないのである。

そこで、誰かの後押しが欲しくなる。

それも、権威のある誰かの後押しが・・・。それがメシアの世迷言だった・・・と言う訳だ。


現在の日本では、最近特に、良く若者が占い師に占ってもらうのだと聞く。

私の村には占い師はいないが、出張で各地に赴いた折、街に飲みに行くと、良く占い師に遭遇する。


そんな時、私は必ず遭遇した占い師の表情を観察するのである。

何故か、大体の占い師が少し薄暗い所に一人でポツンと佇んでいるのだが・・多分マニュアルがあるのだろう。

その表情は、例外なく暗いと言うか・・・要は、表情が全く冴えないのである。

そこには、見た限りオーラなどと言うモノは存在しないし、私など占ってもらう気にもならない。


そこで私などは、つい・・・自分で今の状況を占って見たら?あんたそんなトコロデ埋もれていないで、
真面目に働きなさい・・・と言いそうになってしまうのである・・でも、余計な事であるし、もしかしたら、
仕事にあぶれた挙句に、占い師をしているのかも知れないので、滅多な事は言えないのだ。



私は、占い師や、神様(祈祷師)の言った事を真に受け成功すれば良いのだが、
失敗しても責任を取る事は無いのだから、そんな訳の判らない処にお金を使うのは、
金をドブに捨てる様なモノだと思っていたのである。

金額にも因るが、事実、設備投資にでも回した方が、寄進するより遥かに建設的であるし、
目に見えて効果がある。。



そんな考えから長い事、無神主義を貫いて来た・・・ので有るが・・・。


ところが、ここの処の景気の悪さである。


考えて見れば、数年前から人頼みで酉の市に行ってもらい、お飾りを購入して頂いていた。

それが、その方の都合により購入して頂けなくなってしまったのである。


従って昨年は、そのお飾りを返納する事も無く、そのまま事務所に飾ったままになっていたのである。

その事が災いしたのか?・・・時を同じくして、会社の売上が左下がりに・・・(´;ω;`)


日本では、景気が低迷して久しいが、弊社では余りその影響は無かったし、その実感も無かったのだが・・・。

長い事、無神主義を貫いて来たが、流石に私も、この様な状況の中、誰かの後押しが欲しくなったのである。

そこで、急遽苦しい時の神頼み・・・と言う訳で、酉の市に行こう・・・と言う話になったのである。

人間と言うモノは、実に勝手な生き物である。(;´Д`)もんだ。

困った時にしか、頼みに行かないのである。そこには、信仰心など微塵もない。

これは、神様だけに限った事では無い。


昔、弊社が開業したての頃に、大変お世話になっておきながら、現在行き来が全く無い人がいる。

現在の弊社があるのは、その方達の御陰なのだが・・・全く失礼をしてしまっている。(_ _ )/


そうだ・・・今年はその人達にも御歳暮を贈ろうかな~・・・

商売は、人が全てだ・・・と言う信念で仕事をしてきた。今こそ初心に帰るべきではないかと思う。

多分、神様よりも効果が有る?・・・かも(#^.^#)そんな事を言ったら、神様が怒るかも・・・?

神様・・・ゴメンネゴメンネ~


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